ヘンリーの身に起こったこと

  • 早川書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152086709

作品紹介・あらすじ

妹が死んだ。弟が暴れん坊になった。母が鬱になった。父は何もできなかった。そしてぼくの頭の中に広島で被曝した日本人の男が住み着いた。人が焼け、建物が焼け、破壊された風景が目にみえる。ぼくに…何ができるだろう?戦争のもたらした災厄を目の当たりにし、多くの試練が振りかかるなか、少年ヘンリーは大人になってゆく。そしてヘンリーの身に起こったのは…。純粋に生きること。その意味を描き出した文芸大作。

感想・レビュー・書評

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  • かなり変わった本だった。
    勤勉で典型的なアメリカの家族がいて、3兄弟がいて、小さな妹が生まれて死んで。 で、長男のヘンリー(生真面目で優しい長男……ツボ)が感電して、それから広島の原爆で死んだ日本人("スリユ・アサガオ"って、仮にも日本人の名前らしいかどうかくらい調べて書いてくれればいいのにね。この著者のヒロシマに関する知識は全部海外モノ、日本に関する知識の出所のほとんどはなんと!ラフカディオ・ハーン……絶句)の頭に入り込んでしまって…………? ……? ……?
    なんというか、『ガープの世界』の人に似てるかも。すごくありそうな話が続いていくのに、なんかヘン。なんか超現実的なことが全く日常的に起こってしまう。
    で、結局何がヘンリーの身に起こったのかはわからずじまいで、でもかなりよく書けてたとは思うんだけど。 この人の日本に関する調査の程度を見ると、何となく全体に信用がないというか。結局キワモノで終わってしまうのかも。
    ええと、ええ、ヘンリー好きなので……。

  • いいんですけど、日本人の名前がどうしてこうなっちゃうんだろ・・・

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