マネーの進化史

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090959

作品紹介・あらすじ

信用(クレジット)の創造、バブル、保険、サブプライム…さまざまな「カネ」が世界を動かしてきた(そしてときに停滞させた)経緯を、ハーヴァード気鋭の経済史家がドラマチックに描くNYタイムズ・ベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 人間は何度も同じ過ちを繰り返すのか。
    全編通して金にまつわる人類の過ちを学ばせてくれる本書だが、その中でも世界初のバブル崩壊のくだりは特に興味深い。ベルサイユのばらやマリー・アントワネットの悲劇など、やはり個人や物事の一側面に焦点を当てると見えてこない物がある。フランス財政は既に死に体だったのだから、滅びるべくして滅びたのだと納得した。

  • 銀行、債権の歴史。バブルの歴史。フランス経済を破綻させ、フランス革命の引き金を引いたとされるジョン・ローなど、興味深い話が続く。

    (主な著作)
    憎悪の世紀 なぜ20世紀は世界的殺戮の場となったのか

  • あまり興味ひかれる内容ではなかった。

  • お金及び金融の世界で世界のoo家や銀行が果たしてきた役割について。

  • この本に書いている内容を、高校の世界史で教えると、もっと世の中は変わるだろう。

  • 複雑な金融史を楽しく学べる。

  • マネーに関わる債権、株式、保険、不動産、サブプライムローンまでの歴史に関することも細かく説明されていて良かった。我々は金のために生きているのではなく幸せになるために生きている、それなのに金に振り回されてしまうのは何故だろうか?やはり金との付き合い方をよく知らないからだと思う。ベニスの商人、メディチ家、ロスチャイルド、東インド会社、チューリップバブル、デリバティブ、マイクロファイナンス、グローバリゼーション、LTCM、ドルペッグ制等マネーに関する基礎知識は復習できた。今後はその付き合い方も考えていきたい。

  • 金融史の概観。お叱りを覚悟でざっくりいうと、過熱と破綻の繰り返し史。で、過熱のときには、それを肯定するもっともらしい理屈が支配します。
    もうちょっと平易にして、高校生くらいが興味を持てる装丁にしても良かったかと。

  • サブプライム危機をいち早く予測した、と(後付けで)賞賛される経済学者の一人に数えられる著者だが、本書を読むかぎり、著者の危機予知は「主流派」経済学者の弁明にしか聞こえない。債権、株式、保険、不動産という区分けごとに金融の歴史をたどるという試みは、ありそうでなかったものなのかもしれないが、読み終えた感想としては少なくとも知的な驚きは皆無だ。(現在まで)主流派(であった)経済学者による主流派経済史の正統的講釈以上でも以下でもない。

  • マネーというより金融史上のトピックスを扱った本。もっとも、通史的なものではなく、著者が注目する各分野を取り上げているので、体系的な内容ではない。各断片には面白い内容も含まれているが、寄せ集め的な感じもする。タイトルや歴史家でもある著者のことなので、もう少し歴史の流れに沿った壮大な内容を期待していて、その点では少々期待はずれだった。

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著者プロフィール

ニーアル・ファーガソン
世界でもっとも著名な歴史家の1人。『憎悪の世紀』、『マネーの進化史』、『文明』、『劣化国家』、『大英帝国の歴史』、『キッシンジャー』、『スクエア・アンド・タワー』など、16点の著書がある。スタンフォード大学フーヴァー研究所のミルバンク・ファミリー・シニア・フェローであり、グリーンマントル社のマネージング・ディレクター。「ブルームバーグ・オピニオン」にも定期的にコラムを寄稿している。国際エミー賞のベスト・ドキュメンタリー部門(2009年)や、ベンジャミン・フランクリン賞の公共サービス部門(2010年)、外交問題評議会が主催するアーサー・ロス書籍賞(2016年)など、多数の受賞歴がある。

「2022年 『大惨事(カタストロフィ)の人類史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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