バークレー白熱教室講義録 文系のためのエネルギー入門

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制作 : NHK「バークレー白熱教室」制作チーム+杉田晶子 
  • 早川書房 (2013年12月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152094285

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バークレー白熱教室講義録 文系のためのエネルギー入門の感想・レビュー・書評

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  • 今世界で最も重要な問題のひとつがエネルギー問題だということに異議を唱える人はいないだろう。本書はカリフォルニア大学バークレー校の物理学教授リチャード・ムラーの講義に基づいて書かれたもので、現在使われているエネルギーと次世代に期待されているエネルギーについて、その実用性や問題点などを詳しく検証し、なぜ、エネルギーについて学ぶ事が大切なのかを述べている。 エネルギー問題には文系も理系も無いが、「文系のための」とあるのは、この講義を理解するためには物理学や化学の難解な理論や計算式などの知識は必要としないという事だろう。
     石油、石炭、天然ガス、原子力などの現在主に使われているエネルギーの問題点や、次世代に期待される太陽光、風力、バイオ燃料、水素、地熱などの実用性について検証すると、エネルギー問題には「エネルギーの安定供給」と「地球温暖化」という対立する2つの課題があることがわかる。そして二酸化炭素削減で今後最も期待できるアイデアは、二酸化炭素排出量の少ない発電方法への移行ではなく、ロスのない送電網システムの整備や更に燃費の良いエンジンの開発などによる省エネルギーだ。
     地球温暖化対策は先進国だけではなく、中国やインドなどの新興国でも取り組める方法を取らないと意味が無いという主張には納得できる。地球温暖化で最も良くないのは、地球環境が変化することで各国の生産性が変化し、それが原因で戦争が起こるだろうという事だとは斬新な意見だ。
     エネルギー問題には政治的信条が持ち込まれることが多いが、先ず自分で科学的に正しく問題を理解し、数値を確かめ、よく考えて判断を下すことが大切であり、政治的信条はその後で持ち込むものだというのがこの講義のポイントだ。
    これからますます重要になるエネルギー問題について、正しい理解と判断ができるように、正しい知識を身につけて欲しい。

  • 科学を「すべての人が同意せざるを得ない知識」のこととし、エネルギー問題について政治的な判断をする前に知るべき科学的な事柄を説いていました。

    エネルギーのみならず、「なんとなく」「イメージで」考える前に踏まえておく事柄がある、そういったことを教えてくれます。

  • いい本だと思うけど特に新しいことはなし。

  • 【選書者コメント】文系・理系問わず重要なエネルギーについての議論が分かりやすく解説されている。
    [請求記号]5000:1113

  • 大学図書館より借りる。
    「世界の未来を担うリーダーたちが適切な決断を下すためには、どうしてもエルネギーの基本的な知識が必要だ(p11)」とのこと。文系人間として2つの関心から読み進めた。①世界のエネルギー問題の今について ②バークレーではどのように①を教えているのか?
     ①については「私たちが消費するエネルギーの4分の3は無駄使い(p46)」や「原発を止めた日本はどうすればいい?(p87)」、「地球温暖化の真実(p91)」など学べた。②については「エレベーター・スピーチ」でオバマ大統領を想定してエネルギー政策を提案させるなど、なるほどなぁだった。

  •  『今この世界を生きているあなたのためのサイエンス』で、エネルギーや原子力をわかりやすく解説した著者が、バークレーの学生に対して行ったエネルギー問題に関する5回の講義を収録した本。前作同様、わかっているようで実はよく理解していないエネルギー問題について、冷静な目でわかりやすく解説してくれている。
     東日本震災後の日本のエネルギー事情や、放射能に関する意識、スーパークールビズなどにも言及されている。

     比較的クリーンと言われる天然ガスの大量採掘はアメリカのエネルギー構造を変え、価格減は脱原発に向かう日本にとっても朗報と説明するが、一方で化学物質注入による環境汚染や、二酸化炭素以上の温室効果というデメリットにも警鐘を鳴らしている。

     本講義で議論されているのは単なるエネルギー源の選択だけでなく、温暖化問題や放射能に対する正しい理解、さらには事実を追究する科学者の姿勢だ。なかでも、科学者や科学的事実が、政治的思惑や個人の信条に左右されることを危惧している。著者のメッセージはリベラルで力強く、科学者を目指す学生だけでなく、我々一般市民にも科学の尊さが伝わってくる。

  • レベルとしては、中高生レベルですが、エネルギー問題を科学的かつ政治的に軸をもって論じており、大変勉強になりました。特に、エネルギーの単位感はとても参考になりました。
    キーポイント
    ・天然ガス革命、日本では??
    ・1%の漏れで天然ガスは温暖化大。
    ・温暖化傾向と二酸化炭素濃度は連動している。
    ・異常気象と温暖化は連動している?
    ・太陽光の普及は中国の生産革命もある。
    ・日本の発電40gアメリカ500g中国のパネル2g。
    ・送電損失7%、アメリカの場合。
    ・cop15は新興国いれないと全くむだ。

  • ◆いま問題になっているエネルギーと気候変動(地球温暖化)についてのごく基本的な知識を与え、その問題をさらに考えてゆく講義(全5回)です。

    ◆エネルギーをつくるのは一部の技術者かもしれませんが、それを選ぶ政治家や一般市民は当然そうではありません。この本が対象としているのはまさに一般市民、専門的知識を持たない人たちです。説明されただけではわかりづらいこと(温室効果ガスってなに? とか)を実験で紹介したり、物の大きさを比較でたとえたり(原子に対する原子核の大きさは、アメフトスタジアムと1匹の蚊ほどの違い、など)、分かりやすく伝えてくれる本です。

    * メモ *

    ◆エネルギーの選択はいますぐにでも選択を迫られる課題。選択の際に生じる問題のひとつは、エネルギーの調達と地球に対する負担が相反することがあるということ。天然ガスのように、エネルギー自体はクリーンでも採掘の段階に問題があったり、原子力のようにリスクに関して議論のあるものもある。

    ◆「ネガワット」とは、節電することによって必要なくなった電力のことを指す造語。いちばんの代替エネルギー。

    ◆地球温暖化は事実である。しかし、ほとんどの気候変動は地球温暖化と関係ない。
    → なんでも地球温暖化のせいにしてしまいがちだけど、気候変動と区別しなければいけない。ひとは、物事の原因をある一つの物事に帰してしまいがち。あぶない考えだと思った。

  • Physics for government decision makers

    訳すとどうもつまらない

  • エネルギー問題を多くの人に考えてもらう意図で作られた本。極力数式や数字を用いず一般人でもイメージしやすいような形で進められ、エネルギー問題にかかわってくるあらゆる問題にも触れられている。

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バークレー白熱教室講義録 文系のためのエネルギー入門の作品紹介

「太陽光ってどうなの?」「原発が止まったら、どのエネルギー源に頼ればいい?」バークレー校の教授が、エネルギー問題について知っておくべきことすべてを伝授する。NHK人気番組の書籍化。

バークレー白熱教室講義録 文系のためのエネルギー入門はこんな本です

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