ハーフ・バッド―ネイサン・バーンと悪の血脈 (上)

  • 早川書房
2.89
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本棚登録 : 98
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095152

作品紹介・あらすじ

白の魔使いと黒の魔使いの両親のもとに生まれたネイサンは、普通に学校に通うことも、幼馴染に恋することも許されない。17歳になる前に魔力を発動させるか、死ぬか。究極のファンタジイ、開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 結構残酷描写がえぐかったけど、キャラクターの描写がそれぞれ良くてするする読めました。下巻に期待。

  • ファンタジー。魔法使い。
    思いのほか、淡々とした文章。
    暴力、拷問、差別、監禁、教育。
    正直、上巻だけでは面白くない。
    まだまだ物語の導入部分か。
    下巻に期待。

  •  白い魔法使いたちによるネイサンへの抑圧に嫌気がさし、どうしてこれがそんなにおもしろいのか?悩みながら読んでました。
     ハリー・ポッターに似てる・・・なんて思いながら。
    でも、それがネイサンが白い魔法使いたちの本部を逃げ出してから突如変わりました。
     ハラハラ・ドキドキして、これからどうなるのか?
    ネイサンは17歳で3つのプレゼントを貰えるのか?
    気になって、早く下巻が読みたくなりました。

  • 読んで良かった。でも、これ、ヤングアダルトに分類されてるんですよね。「ダレンシャン」にしても「混沌の叫び」シリーズにしても、結構えぐいですよね。欧米の10代ってこういうのが好きなのですね。なるほど。でも、日本でもヤンジャン→東京喰種/ヤンマガ→彼岸島あるし、なるほど、とは思う。私は好きだ。ヒロインが特に好きだ。

  • 感想は下巻に。

  • 「ハーフ・バッド ネイサン・バーンと悪の血脈」
    表紙はちょっとラノベみたいだし、タイトルはなんだか厨二病っぽい雰囲気がするし、高いし……、なんてもし思っている方がいたら、そんな理由でこの本を遠ざけるのは勿体のないことだと断言できます。
    私は読書前は上記のようにこの本のことを思っていたのですが、何故だかある日とても気になってやまなくなってしまい、気づいたらお金を握り締めて本屋で上下巻を買っていました。
    善の魔法使いである白の魔使いと、悪の魔法使いである黒の魔使いが、一般の人間(フェイン)に紛れて暮らしている現代ロンドン。黒の魔使いの中でも最強と言われる恐ろしいマーカスと、強い力を持った白の魔使いである母親の間に生まれた「半コード」のネイサン。
    マーカスに殺された母親の夫の家でその子供達と暮らすネイサンは、決して口に出さないが、今でも、いつか父さんが自分を迎えに来てくれると信じている……。

    現代ロンドンに隠れて魔法使いが暮らすという設定や、強力な悪の魔法使いの存在など、どこかハリー・ポッターを思い起こさせる設定ですが、ハリー・ポッターよりも100倍はダークで、1000倍は面白いと感じました。ページをめくる手が止まらない!
    最初は、檻に入れられて過ごすネイサンの様子を、そのあとは、なぜネイサンが檻に入れられてしまったのかを描く少年期を主に描いています。
    全体的に暗い心情や風景の描写が続くのですが、ネイサンの目から語られる、リアルな少年らしい感性が瑞々しく、ハッとさせられてしまいます。文章も読みやすいです。パトリック・ネスに似てるとのレビューがあるそうですが、「混沌の叫び」よりはむしろ「怪物はささやく」に近い雰囲気だと感じました。
    ネイサンの目を通してみる世界はセピア色のようだけど、同時に少年らしい輝きや感情に満ちていて、本当に引き込まれました。

    ネイサンの周りの登場人物たちもなかなか個性的で魅力的。ネイサンの家族、デボラとアランの優しさに、私もネイサンと一緒に救われていました。
    珍しいのが、この物語、時々2人称で進行していくことです。この2人称は、もしかして?? などと想像を巡らせてドキドキワクワクしてしまいます。
    痛々しい場面も多く、全体的にダークなのですが、とにかくそれだけじゃない輝きを秘めているファンタジー小説で、読めたことを感謝したくなってしまうような、魅力的な物語です。
    ネイサンは一体どうなってしまうのか??
    今年の春か夏には続刊が出るようなので、とても楽しみです。今こうして書いてる間も、下巻を読みたくて仕方ありません。
    おすすめの一冊です。ぜひ読んでみてください。

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