ユー・アー・ヒア: あなたの住む「地球」の科学

制作 : 角幡 唯介 
  • 早川書房
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本棚登録 : 68
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152098825

作品紹介・あらすじ

地理学は、我々が住むこの地球を詳しく記述する学問だ。ホモ・サピエンスは歴史を通じてこのテーマに惹きつけられてきた。地球規模の水循環システムや都市の形成プロセス、古代中国の精緻な地図技法まで、地理学の壮大な視野で太陽系第三惑星を見つめる愉しみ

感想・レビュー・書評

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  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001195104

  • 自然と人間社会を横断する地理学のエッセンスが学べる。

  • ニコラス・クレイン「ユー・アー・ヒア」読了。地球と太陽の重力が釣り合うスポットをラグランジェ点という。そこから撮影された地球を眺める事から話が始まる。地理学の観点から地球を捉えると、河川の形成、水等の物質循環、都市などの営みや多様性、特異性に魅了され、地球に対する愛着がさらに深まったように感じた。

  • YOU ARE HERE ニコラスクレイン 早川書房

    地理学を散歩する
    地球誕生から46億年の中で人類が発生して以来の記録が地理学
    人類の活動が地球に影響を及ぼす時代をアントロポセン人真世という

    最終的にこの本で言うアントロポセンは温暖化問題にたどり着くが
    その解決を知識のみに頼っているように見える
    しかし今回の問題は意識なしに解決することはないだろう
    なぜなら手段でしかない物的な欲望という部分的な切り口で
    解決する見込みがないからだ
    著者も最後の望みに一つに挙げているのが
    無条件によるベーシックインカムだ
    この体験で人間の意識を劇的に向上させる可能性があるという
    同感だ

    表紙をめくると宇宙と地球の関わりからゆっくりとスタートして
    太陽と地球の重力均衡点の一つに浮かんでいる観測衛星から送られた
    月をはさんでの地球の姿は雲を含んだ地球の見取り図へと案内する
    宇宙はビッグバンで始まったと言われている
    地獄絵図?と著者が表現するコロイド状の混沌なる姿から星雲となり
    銀河系が発生し重力による秩序だった世界が誕生していく
    その地球が38億年前になると硫化水素やメタンや二酸化炭素で覆われ
    くぼみには水がたまり35億年前には生物らしきものが生まれている
    20億年前になると待機に酸素が加わり藻類や軟体動物更には
    植物に昆虫に魚類に両生類へ進み爬虫類も現れる
    地球の生物は少なくとも土塊に渡り絶滅にひんしただろう
    作者は西洋人らしく我々が善悪の分かれ道に直面しているという
    東洋の思想で言えば道は大自然を解き明かすために歩いた跡であり
    先にあるものではない
    環境の調和を壊したならば全体を見据えて軌道修正していくのが
    東洋思想であり
    部分的な問題点を暴き出して早急に穴埋めを繰り返していくのが
    一神教による依存的な善悪思想であると思うのだが

  • 請求記号 290.1/C 91

  • 地理学の入門書です。
    地理学の各々の分野のイントロダクションと、なぜ地理学が必要なのか、ということについて書いてあります。

    今、地球を取り巻く問題を考え、解決するには地理学を地球の民全員が学ぶことが必要であると、強く訴えています。

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