売国のテロル

著者 :
  • 早川書房
2.78
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本棚登録 : 66
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152099686

作品紹介・あらすじ

全世界規模で発生した新型炭疽菌の感染災禍。各国機関による調査の結果、発生源はISSの日本ユニットであることが判明。世界中から日本がバッシングされる中で、複数名の自衛隊員が脱柵する事件が――。未曾有のスケールで描かれるミリタリ・ミステリ巨篇!

感想・レビュー・書評

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  • アフリカの村から始まり世界規模で広がった「新型炭疽菌」の感染。その発生源は日本のISSだった。宇宙からのウイルステロを実行したのは日本の自衛隊だった!?新型炭疽菌に罹患した妻を救いたいと自らテログループの逮捕チームに加わる矢代宇宙飛行士。テログループに誘拐されたワクチンを開発した1人の自衛隊員。果たして世界は救われるのか…。

    うむむ…
    今の新型コロナ禍で読んでみた。

    読み始めはわくわくしたのだけど、どうも読み進めると「え!?こんな杜撰な計画を自衛隊のトップが実行するか?」と素人の私でも疑問に思うような雑さ…。

    後半はもうなんか男のロマンが暴走している印象で…

    なんだか残念な感じでした。

  • 宇宙からの細菌テロ、ありえない想定と言い切れない現実が怖い。コメディぽい会話はいらない。グイグイ引き込まれるが、人物造形が中途半端だったり、あまりに短絡的な行動だったりで、虚構がばれてしまうのが残念。

  • ちょっとねぇ~炭疽菌が多くの命を奪い、そのゾーンが帯状である。千葉で感染遺体の回収を行っている自衛隊のチームを率いるのがレンジャー資格も持つ田淵量子二尉だが、特殊作戦群の司令官だった陸将が自殺してショックを受けていた任務終了後の深夜に非常呼集を受けた。脱柵したのは18名、一般道を夜ひたすら西へ向かう。連れられているのは合成炭疽菌の治療薬を開発し、持っている自衛隊の女性技術者だ。自殺した陸将は隠された抑止力として小型衛星に炭疽菌を閉じ込めて宇宙空間に置く計画を進めていたのだ。それに荷担していた者の身を安全に保つため、元陸将補の防衛政務官はフレンズと連絡し、女性技官と治療薬を渡すのを長崎の要塞島(軍艦島)としたらしい。数日後、自衛隊が制圧に乗り出し、多くの命が奪われる。司令官が殺害され、田淵量子も撃たれた。最後の説明を聞いた宇宙飛行士は、ドローン撮影で特定されていない人物が犯人だと推理する~宇宙を扱う・スケールの大きさを持つけど、ディテールが甘い。大人の命より子どもの命、自分の命より幼気な者たちの命・という、センチメンタルなヒューマニズム。推理モノとして見ても伏線がなくて唐突。謎の組織Efrem。どうやって1冊に纏めるのか心配だったが、心配が当たっちゃった

  • 著者の出自をご存じないので何とも言えないが、軍事オタクなんですかね。その手のシーンの細かさは理解できないながらすごいなあとは思ったが、登場人物の魅力が薄く、ストーリも結構単純で、え、そんなプロットでいいの?という感じ。素人目に見ても荒唐無稽な設定で感情移入できず。カズレーザーと一緒に読んだら解説してくれそう。麻生幾作品とは比較できないぐらい低レベル。

  • ストーリーは大体予想がつくし
    大きな展開もなく淡々と…
    誰にも感情移入できずに終わってしまった。

  • アフリカの漁村からはじまり、全世界規模へ拡大したワクチンの無い新型炭疽菌の感染症災禍。特定された発生源は――国際宇宙ステーション(ISS)の日本モジュールだった!なぜISSに炭疽菌が存在するのか?国家テロの疑いを掛けられ、世界中からバッシングを受ける日本。しかし、炭疽症で首相を含めた内閣首脳陣を亡くした政府は機能不全に陥っていた……。そんな折も折、災害派遣中の自衛隊員複数名が脱柵、消息を絶つという重大事案が発生する!元自衛官で宇宙飛行士の矢代相太は、炭疽症に感染した妻を救うため、政府にある条件を提示して真相究明に乗り出す――。

    SFミリタリーアクション。リアリティはさほどないが、前作以上に読ませます。括弧の使い方など気になる点は相変わらずだが。

  • 世界のあちこちで新型炭そ菌による被蓋が続出し、調査の結果それは人工衛星を使った、細菌兵器と判明。しかもそれは日本が実行したものであった。日本政府は米国からの情報も有り、犯行グループを自衛隊内のとある組織であり、その排除と犯行グループが保持している新炭そ菌薬の現物と製造方法を手に入れようとするが…
    着想は悪くないとは思うが、日本は宇宙から炭そ菌をばらまいてしまい、世界中に大勢の被害者を出しているにも拘らず、現状7個しかない薬を五島列島の7人の子供に使わせてしまう。そもそもその薬、はじめは政府首脳が使う予定であった…という何というか道義が無いのであった。

  • 心情的に誰の立場でも入り込めなかった。

  • ISSと補給船の衝突事故で炭疽菌が地球にばらまかれた。その炭疽菌は人工的につくられたもので、自衛隊で極秘に開発されたもの。治療薬は7つだけ。治療薬の製造法は開発した科学者の頭の中にしかない。新型炭疽菌を開発した部隊は責任を逃れるために脱柵する。後半は脱柵者と自衛隊との軍艦島のような島での攻防戦。ミステリーというよりスリラーのような展開となる。最後は事の真相が明らかになる。とはいっても、最後は都合いいように流れた感じは否めない。それが残念だった。まあコロナ禍で読むにはちょうどいいのかもしれない。

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