カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ

  • 早川書房
3.73
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本棚登録 : 731
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152099945

作品紹介・あらすじ

フランシスは作家志望の21歳の大学生。かつての恋人のボビーと共にダブリンでポエトリー・パフォーマンスを行っている。二人の才能に目をつけたジャーナリストのメリッサと親しくなるが、フランシスはメリッサの俳優の夫に惹かれていく……。BBCドラマ化決定

感想・レビュー・書評

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  • 【第14回】コンシェルジュ河出の世界文学よこんにちは『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』サリー・ルーニー/早川書房 | 蔦屋通信 | 梅田 蔦屋書店 | 蔦屋書店を中核とした生活提案型商業施設
    https://store.tsite.jp/umeda/blog/humanities/21999-1401300831.html

    注目作家のサリー・ルーニーが語る、「名声」をめぐる苦悩と悪しき慣習について|ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)公式
    https://www.harpersbazaar.com/jp/culture/culture-news/a37427860/sally-rooney-fame-is-hell-210830-lift1/

    Conversations with Friends / サリー・ルーニー: 現代の『夜はやさし』 - トーキョーブックガール
    https://www.tokyobookgirl.com/entry/conversations-with-friends

    デビュー長篇で世界を席巻! サリー・ルーニーってどんな作家? 『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』訳者あとがき(山崎まどか)|Hayakawa Books & Magazines(β)
    https://www.hayakawabooks.com/n/n324abbad8980

    カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン
    https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000014737/pc_detail/

  • 大学生のフランシスとボビーは、元恋人同士だが、今は親友として二人で詩のパフォーマンスをしている。ジャーナリストのメリッサと知り合いになり、才能を見込まれ家に招かれる。そこでメリッサの夫の俳優のニックと出会い、フランシスはニックが忘れられなくなる。フランシスとニック、ボビーとメリッサ、フランシスとボビー、それぞれの関係が微妙に絡まり合っていく。
    こんなふうに書くと軽いストーリーと思われそうだが、なかなか深かった。そして、刺戟的でいろいろ考えた。良かったんだけど、私にはハードル高いかも。

  • 文章がとても心地好い。
    原文も素敵なのだろうし、訳文もとてもいい。
    言葉がするすると入ってくる。
    タイトルの意味がわかるところではハッとした。
    しかし痛々しい…。
    主人公が必要としてしまうことを非難はできないけど、搾取だと思うよ…。

  • 特異ではない関係性が、当事者の言葉によって複雑な関係性を持っているということがわかる。
    村田さんの帯の言葉に納得。

    ずしんとくる読後感。浮かび上がる問題や疑惑に自分も一呼吸おいて考えないと読み進められなかった。凄まじい、、

    最後のシーンは特に大切にしまっておきたい。惹かれ合う間柄において、こんな会話ができたらいい。

  • 打ちのめされた(良かった)

  • 内容に反して透明感のある小説。そのためか、主人公の人生に優しく寄り添うことができた。改めて、自分自身に孤独に向き合う誠実さを持ち続けたいと思わされる、読後感の良い本だった。若いって羨ましいけど…実は色々と大変なのだ!

  • 最初はなかなか読み進められなくて、色々な知識がないのが悔しかった。

    もっと理解できたらもっと楽しめるのになぁと。


    物語は人間の矛盾する言動、言ってること、やってること、行動してることがしっちゃかめっちゃかなのが、読解力がないと厳しいと思いました。
    お芝居の脚本みたい。
    それが面白いと思えないとダメな小説と思いました。

    語らない本は好きです。
    その分自分じゃわからない本も多々あるけど。


    ボビーとフランシスのような関係性が男女問わず増えていく気がしました。
    確かになんで国家機関に委ねて形式化されなきゃいけないんだ?ってちょっと思ってしまった。
    でも、確かにしっかり形にして安心したいみたいな側面もあるから、難しい問題だよなとも思う。
    当人たちがよければ周りがごちゃごちゃ言わない、思わないみたいな世界になればいいのかなと思いました。

  •  大学生のフランシスは、元ガールフレンドのボビーと一緒に詩を朗読するパフォーマンスをときどき行っている。ある日エッセイストのメリッサと出会い、やがてその夫のニックにいつしか惹かれていく。
     裕福ではない、自分に自信が持てない女子大生がセレブと恋に落ちてセックスの味を覚え、流されるままに不倫に陥っていくさまがモノローグで続いていく。家族のわずらわしい関係や自身の健康上の不安、ゲイのガールフレンドとの友情、政治的信条のやりとりといったスパイスも適度に挿入されている。

     ナイーブなフランシスがちょっとしたことで気分が上下する心情だけはよく書けていたと思うが、どこにでもいそうな面倒くさい人間をやや自虐的に描いているだけに感じた。全体的に一部の読者層の共感を得ることだけにフォーカスしたような、安っぽいテレビドラマ向きのストーリーは退屈だった。
     「」がついていない会話と、フランシスの揺れ動く気持ちが境目なくだらだらと続くのが、SNSやメールに慣れた年代から今風で新しいと評されているのだろうか。平凡なストーリーとあわせて、飛ばしながら読んでも苦痛だった。これが「新世代作家の注目作」とはがっかりした。

  • 会話が多くて独特だった
    〇〇主義とか真面目な話のところは自分の知識不足で全然よくわからなかった。勉強してもう一度読みたいし、英語の方も読んでみたい

  • どこを読んでも、文章が美しいと感じる本だった。
    情景が浮かび上がり、その中に浸れるような感覚。
    話の内容よりも、読んでいてその満足度を感じる方が大きかったかもしれない!
    あとは装丁好き!!!

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