- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152101556
作品紹介・あらすじ
ロシアによるウクライナへのサイバー攻撃は序章にすぎない。コンピュータのバグを高額で取引する闇市場には各国の政府機関が群がり、金融、医療、原発など社会のあらゆるインフラを壊滅させる攻撃の機会を窺っている。気鋭のジャーナリストによる迫真のルポ。
感想・レビュー・書評
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読んでいて恐怖というか絶望しか感じない。自分のスマホやネットのサービスに預けた情報は政府やテロリストに筒抜けになっていると思って生活した方が良い。嫌ならすべてのインターネットサービスを解約(データ削除も依頼)し、スマホを捨て、PCを捨て、山で自給自足の生活するしかない。それでも原子力発電所を破壊されたり核ミサイルが飛んでくることまで防げない。本書ではセキュリティで最も弱いのは人間だという。それに異論はないが、「じゃあどうすれば良いのか」という感想しか出てこない。これが絶望でなければ何を絶望と言うのだろうか。
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最大の弱点はヒト 残念〜
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サイバー空間での戦争が現実世界に影響を与える頻度が多くなり、近い将来にも大惨事が起こる可能性への警告本だということが、読み進めるにつれ腹落ち。
便利なネット社会は性善説で造られているが、ダークに落ちた人間にとっては、やりたい放題になる。サイバー空間のバグを米国、ロシア、中国、北朝鮮、その他多くの国が兵器として仕えてしまう根底には、性善説でつくられたネットやアプリを余りにも多くの公共物に使ってしまったことがある。マイクロソフトのバグを使ったエターナルブルーが、米国諜報機関専用のつもりが世界に広がり、米国のインフラを攻撃するのに使われたという簡単な事実から、バグを世間に内緒で兵器として使うことはリスクになることが明らかになった。今後の対策としては、facebook社の落書きにあるように、「素早く行動し、破壊せよ」から「ゆっくり行動し、クソを直せ」にサイバー世界の経済合理性を修正する必要がある。早くて粗悪なものよりも、遅くても品質優先なものに多くの金を使う世界に戻すしかない。
日本でも病院や企業のデータが人質になった犯罪が目立つようになった。OS,アプリをリリースする前に、ハッカー目線でバグを探す工程を加えることを必須とする。信頼できるコンピューティングを標榜するマイクロソフトは、今ではセキュリティ対策のリーダーと目されている。
ソフトバグは正しく動かないソフトのことと理解していて、ソフトテストは正しく動くかどうかを検証してきたが、悪用される恐れがないかをテストするように考え方を変更する必要があるが、どれほどのソフト開発企業がそれに気づいているだろうか?
今のソフトを使う限り選挙をオンラインでするのは無理があるという作者の結論に対して、この本を読む前と後で自分の結論も変化してのは、読む価値のある本であったということである。
日本の2005年サイバーセキュリティ戦略が評価されているのは意外だった。 -
ITセキュリティの人には基本的なことしか書いていないから読む必要ない。完全に一般素人向け。
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東2法経図・6F開架:391A/P42s/2/K
https:...
https://wired.jp/article/this-is-how-they-tell-me-the-world-ends-ikeda-review/