官僚を動かせ 政治家の覚悟 (文藝春秋企画出版)

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  • 文藝春秋企画出版部
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784160087422

感想・レビュー・書評

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  • 第二次安倍政権が好調な理由、それを菅官房長官の存在という人は多い。そんな屋台骨を支えている菅氏が、野党時代に著した本。
    確かに、政治家として、こういう官僚の使い方、使われ方をするのは理想的だと思う部分は多かった。ひとつ思い出したのは、上司が口にした「知らない世界でも、臆せずに『常識』で判断することが重要」というお言葉。官僚にかぎらず、ある世界に長くいると、その世界でしか通用しない理屈がさも普通であるかのような感覚に陥ってしまうが、それを世間の常識でしっかり判断することが政治家には求められているのだろう。
    一方で、やはり政治家の本ということで、「おれがやった」感が強くはあった。野党時代に書いた、ということもあるんだろう。「すごいね」とは思うんだが、だからといって何か自分の啓蒙として残る部分は少なく感じた。
    しかし、いずれにしろ現在進行形で政治家として素晴らしい事は確かで。現実が伴った「おれはすごい」はさすがの納得感である。

  • 『政治家の覚悟』(文春新書、2020年)のベースとなった書籍である。本書は民主党政権の東日本大震災対応を批判している。「千年に一度という大災害に対して政府がどう考え、いかに対応したかを検証し、教訓を得るために、政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です」と主張する。
    ところが、上記の記述は新書版『政治家の覚悟』には収録されていない。これは自分にとってブーメランになるから削除したのではないかと話題になった。文春新書編集部は「菅氏が野党時代に民主党政権を批判した内容で旧聞に属するため、編集部の判断で収録しない構成案を作成しました」と説明する(文春新書編集部「文春新書『政治家の覚悟』(菅義偉著)について」2020年10月27日)。
    2021年の緊急事態宣言では動きの鈍い菅義偉首相に対して小池百合子知事らが要請して実現した構図になっている。ところが、文春は小池知事を批判し、官邸を擁護する記事を出している(広野真嗣「小池百合子都知事が緊急事態宣言前に放った“悪手”…東京都の感染者が減らない本当の理由」文春オンライン2021年1月10日)。ここには出版社の立場もあるだろう。

  •  
    ── 菅 義偉《官僚を動かせ 政治家の覚悟 20120313 文藝春秋企画出版》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4160087426
     ↓
    ── 菅 義偉《政治家の覚悟 20201020 文春新書》改訂版
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4166612875
     
    (20201023)
     

  • 未読。話題本として、真意の見えない首相発言を読む手がかりに。と思ったが。

    2021.8.27 パラパラと見たが、自分の知識不足で挫折。政治家の仕事も、官僚の仕事もまったく知らないので(←いい大人なら少しは恥ずかしがれ自分)、何がすごくて何が何なのかサッパリ。パソコンないけど履歴書の資格欄にMOSアピールされて分かんない、みたいなレベルで、ほんとごめんなさい。ふるさと納税の成立過程とか興味あったんだけど、全トピックで政治力推しのスタンスに興味を削がれてしまった。政治って難しい(←伝家の宝刀)。

  • 2020.08.30 予約

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