- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163239606
感想・レビュー・書評
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やりたい事があり専門学校を出たが、就職できずフリーターとしてファミレスで働く毎日な久里子。あるきっかけでレストランの常連の老人と話すようになり、日常の事件の解決を手助けしてもらうようになる。
久里子の日々の葛藤や悩みが、誰しも経験した事があるような等身大の姿で、話にすごく入りやすかった。そこに二匹の犬の登場で、久里子シリーズの世界にガッツリ掴まれた感じ。話の展開もハラハラドキドキで…。
近藤さんの話は読みやすくて、本当私好みの物ばかりで嬉しくなってしまう。どのシリーズもそれぞれカラーが違うのに、どれも「この世界観すごく好きだな~」と思わせてくれる不思議。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何となく謎の?老人が気になってスラスラ読めた!
怪しいのに頼りにしちゃう主人公の気持ちに入り込めた、なんか続き読みたくなった、無いけどね? -
「ふたつめの月」の方を先に読んでしまって、慌てて戻って来ました。犯罪者にはなりたくないけど、こんな謎めいた深みのある老人になってみたい。本当に犯罪者なのかな、と二作続けて読んで疑っているけど。
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最後の大どんでん返しには、驚きました。国枝老人の温かい言葉が傷ついた主人公を癒し、励まし、揺らし、ラストは希望ある終わりで優しい気持ちになります。人生でそばに一人はいて欲しい賢者のお話です。
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人の進む先。通る人は限られる。
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後半の追い上げがすごい。トモ、ファインプレイ。
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ファミレスウェイトレスと常連客の老人とのストーリー。
近藤史恵さんの作品には、犬がいっぱい出てくるから、とても親近感が湧くし、知っておいた方がいいちょっとした知識や「あるある」が散りばめられているから、現実的でとてもいいと思う。
人間の本質とは、なんだろう。
見た目ではないし、やっぱり人と関わっていろんな人を知っていくことって大事。
今回もとても読みやすかった。 -
バイトしているファミレスの常連である国枝老人。
様々なエピソードで国枝老人像が読み手にできてきた頃に、違う展開があって面白かった。
世の中で悪い人も、本当に悪い人かはわからない。