明るい夜

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 39
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163243702

作品紹介・あらすじ

ふいに消えた女友だち、最初の1行が書き出せない彼、眠れないわたし、築68年の洋館風アパートの老女、そのアパートを追われる元友禅職人…鴨川べりにたゆたうささやかだけれど確かな生が、語らいのなかにゆったりと浮かび上がる。心の底に潜む記憶をそっとすくいあげて確かめる、あたらしい小説の手ざわり。

感想・レビュー・書評

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  • 大学を出てアルバイトをしている女の子が主人公。借りているアパートのことと、アルバイト先でのこと、彼氏との会話で構成。何があるというわけではない。ぬるい。良さがどこになるのかよくわからない。

  • 芥川賞ほか様々な賞にノミネートされている諸説手法に長けた若手の小説家黒川創氏の小説『明るい夜』を読了。さすがに上手だ。テーマは今の世のなかで行き先を見つけられず迷ってしまった青少年の苦悩か。若者本人が表現できない悩みが見事に描き出されている。

  • 別にどうってことない。
    ただのフリーターの話。
    でも、なんか好きで何回もよんでしまう。
    こういう盛り上がりの無い作品は「つまんね」と切り捨てることが多いのだが、なぜだろう。
    空気感が好きなのかな。

  • いくつか鮮烈なイメージがあった。
    幕切れは感慨を残した。
    でももうひとつ、何か物足りない感じがした。

  • 2012/01/25 パン屋でバイト、川べりで昼寝。一人暮らしのときに読んでいたら感触はちがったかも。

  • 第2回(2009年)京都水無月大賞受賞作品。

  • 友人・家族・戦争・過疎…いろんな問題がてんでバラバラに深まることなく綴られる。普段の脳ミソってこんな内容だ。でもそれを本にするならまとめよう。

  • モラトリアムな朋子と彼氏の工藤君の日常。
    京都の景色の丹念な描写が良い。

  • 故郷についてどれだけ知っているか考えた。作者が京都を舞台にしてるのには文化、伝統、遺産が現存しているから。それを伝えるのに一番適している場所であり、作者も京都出身であるから。地名は知っていても、京都の知らない文化や歴史がいっぱい書かれていた。

  • なんとなく共感できるのはたぶん、登場人物と同世代、似たような立場にいるせいだろう…。
    (書かれてる舞台も同じだしな…想像しやすかったのかも…)

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著者プロフィール

作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『〈外地〉の日本語文学選』(全3巻)、『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。

「2023年 『「日本語」の文学が生まれた場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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