天国のスープ

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163256603

作品紹介・あらすじ

一杯のスープに託された悲しみと希望とは?幼い息子を不慮の事故で亡くしたコックの亮介と、亡くなった姉の思い出のスープを探す結子。心に傷を負いながら、ふたたび歩き出す者たちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 単純だけどすごくスープが食べたくなる!!笑
    人の死や悲しい出来事を乗り越えようとする人たちの話だなと思いました。

  • 食べ物絡みの話は好きなんだけど、出てくる女性が
    被害者意識が強くヒステリックなので、せっかくの
    料理が美味しそうにみえない。

  • 【あらすじ】
    一杯のスープに託された悲しみと希望とは?幼い息子を不慮の事故で亡くしたコックの亮介と、亡くなった姉の思い出のスープを探す結子。心に傷を負いながら、ふたたび歩き出す者たちの物語。

    【感想】

  • 婚約者に裏切られた言語障害のある姉の、冷えた心も体も温めてくれたスープ。

    それだけの手がかりだけで、妹の結子は、そのスープを出すレストランを探す日々。
    亡くなった姉と、弱っていく母に食べさせるために、奮闘する結子。

    交通事故で最愛の息子を亡くしてから
    妻との関係もぎくしゃくして、離婚したシェフの亮介。
    店を任されるようになっての責任、過去への苦い記憶。

    二人が巡り合うまで。
    亡くなった姉が繋いでくれた出会いと、温かいスープ。

    あたたかい、ぽってりとしたスープが飲みたくなった。

    亮介の亡くなった息子の生前家族の食卓にて。

    「いらないでしゅ」「ごちちょうしゃま、でちた」
    ……タラちゃんかよっ!ってなって、気が抜けた)^o^(

  • 事故で息子を亡くし、妻と離婚したシェフの亮介。病床で衰弱していく母のため、一杯のスープを探し続ける結子。その一杯のスープが2人の出会いと再生へと導く。とてもシンプルで出来過ぎなストーリーですが、それでも、やはり私はこういう話が好きなのです。「スープの店」の夫婦が、とてもストーリーに温かみを持たせていて、大好きです。亮介の元妻、美樹は好きになれなかったな…

  • 美樹をあまり好きになれなかった
    料理描写すてき

  • 最愛の息子を亡くす事故から連れ添った妻と離縁してしまうシェフ。
    故人となる発音障害の姉がまた食べたいと話したスープを妄信的に探し歩くOL。

    過去に遡って絡んでいた二人の縁は互いを思いやることで閉塞した人生に前に進む力を与えていく。

    調理の描写が詳らかに描写されていますが、レシピを読み上げているようで食指は動きませんでした。天使と呼ばれる姉が閉店後の店にスープを求めに訪れるのが腑に落ちませんが、深く考えなければさらっと読める話だと思います。

  • 数年前に息子を亡くしたコックの亮介、同じく姉を亡くした結子。一見何の関係もないように見えた二人ですが二人の人生は物語が進むにつれ繋がっていきます。少しずつ寒くなってきた今の季節にお薦めしたい一冊。偶然口にした食事がある人にとって忘れられないものになる。食事はただ生きていく為のものだけではなく時には心を癒す力もあるのだと感じた。

  • 大切な・・・息子を、娘を、姉を、恋人を、うしなった人を癒す温かいスープ。

    レストランシェフの亮介、特許事務所で働く結子、ふたりの視点から交互に描かれるストーリー。
    怒り、悲しみ、やるせなさ・・・様々な感情を乗り越えて歩み出す彼らのそばに、優しいスープがいつもありますように。じんわりとあたたかな作品。

  • 高価な食材や特別な技術に拘ることなく
    誰にでも手に入る材料で、ただただ丁寧に
    食べてくれる人の顔を思い浮かべながら作ったスープ。

    そんな「天国のスープ」が、
    心に傷を負った人たちをめぐり合わせ、癒し
    小さな幸せを引き寄せるお話。

    スープはもちろん、カルパッチョやサラダ、
    カナッペやコンポートまで、出てくる料理やデザートが
    罪深いまでにおいしそう!

    寒い季節に、温かいスープと、デザートのチョコレートを
    忘れずに用意して読みたい本です。

    • 円軌道の外さん

      冬じゃなくても
      一年中熱いスープが好きで
      よく飲んでるんで、
      こういう設定
      めっちゃ気になるなぁ〜(^O^)

      しかもすべ...

      冬じゃなくても
      一年中熱いスープが好きで
      よく飲んでるんで、
      こういう設定
      めっちゃ気になるなぁ〜(^O^)

      しかもすべてが美味しそうやなんて、
      まろんさんの素敵なレビュー読んでしまうと
      もう抗える術はないじゃないですか〜(汗)(≧∇≦)


      ちなみに今日は
      クラムチャウダーの大盛りをいただきましたぁぁ♪


      2012/06/13
    • まろんさん
      クラムチャウダー、いいなあ!
      しかも大盛りってところが(笑)

      私もスープは大好きなんですが
      超猫舌なので、吹き飛ばすくらいの勢いで
      ふーふ...
      クラムチャウダー、いいなあ!
      しかも大盛りってところが(笑)

      私もスープは大好きなんですが
      超猫舌なので、吹き飛ばすくらいの勢いで
      ふーふーしながらじゃないと飲めません(ノ_・。)
      2012/06/13
    • まろんさん
      torachanさん、ナカマ ナカマ♪
      猫好きは猫舌でなくちゃ!ねー!

      この本、スープの作りかたとか、かなり詳しく書いてあって
      あ~、ここ...
      torachanさん、ナカマ ナカマ♪
      猫好きは猫舌でなくちゃ!ねー!

      この本、スープの作りかたとか、かなり詳しく書いてあって
      あ~、ここまで書くなら、分量も書いてくれたら、この場で即、作れちゃうのに~!
      と、何度も思いながら読みました(笑)
      2012/06/15
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著者プロフィール

料理研究家、日本雑穀協会理事、テーブルコーディネーター、女子美術大学講師。一九五五年東京生まれ、鎌倉育ち。ホルトハウス房子に師事し、各国の家庭料理、日本料理、中国料理など幅広く学ぶ。一九九三年より「松田美智子料理教室」を主宰。季節感を大切にした、美しく作りやすい料理作りを心がける。二〇〇八年、使い手の立場から本当に必要なものを考えて開発した調理道具、食器のプライベートブランド「自在道具」を立ち上げる。『季節の仕事(天然生活の本)』(扶桑社)、『丁寧なのに簡単な季節のごはん 松田美智子料理教室「絶対の定番」』(小学館)など、著書も多数。

「2021年 『おすし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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