夜のだれかの玩具箱

  • 文藝春秋
3.13
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本棚登録 : 273
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163287607

感想・レビュー・書評

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  • 以前、「朝の子供の玩具箱」を図書館で見つけたとき、ちょうど隣に並んでいて、まずは「朝の・・・」を読んでからにしようと楽しみにとっていた本でした。

    私には子供の玩具箱のほうが向いていたと思います(内容的にタイトル通り子供が読んでも楽しめる作品でしたので)。

  • これもまた、短編集と思いきや、最初と最後の話が繋がってました。
    父と娘。
    そういう意味では、印象に残る話でした。

    内3作ホラーっぽかったです。
    時代物だった、というのもありますけど。
    しかしお坊さんのはじんわり、でした。
    囚われてるのか? と聞きたいような…。

    どさくさにまぎれて省略されてませんか? と聞きたいのは
    作文で始まる話。
    苦痛も苦悩も後悔も、一緒になって慰めたい気持ちにさせてくれました。
    が、最後。
    それちゃんと後できちんと申し込みますよね? と
    瞬間冷静になってしまった現実がw

  • 朝のこどもの玩具箱よりも、こちらのほうが好みだった。
    どの話も「死」をもとになっている話であった。

  • 死が題材になった、少し不思議な物語の短編集。
    全編通して、後悔、すれ違い、苦しいという感情が大半を占めていて、暗い雰囲気の話が多い。ただ、一話目の「仕舞い夏の海」とラストの「もう一度さようなら」は、家族の愛が書かれていて、少し温かい展開だった。最後、夫婦の未来は書かれていなかったけど、両親と同じような展開になるのかな。と思うと希望がもてた。夜の方を先に読んでしまったので、もう読まない気がするけど、対になっている朝の短編集の方を読めば違う感想だったのかな。。

  • 装幀/石川絢士(the GARDEN)

  • 赤の~より、大人っぽい?気のせいでしょうか。

    抜けない刺のような、ひっかかった小骨のような。

  • 死期を前に忘れえぬ女性の面影を追って妻娘と旅に出る男。
    恋女房に去られ落ち込む職人を案じる若旦那の胸の内。
    少年時代の悔恨と、満開の桜の思い出が甦る亡き友の作文。
    父を看取る日を前に、夫との関係に揺れる娘に訪れた奇跡。
    切ない恋愛から艶めく時代小説まで自在に描き出す著者の才がしっとり冴えわたる六篇があふれだす小説の玩具箱。
    (アマゾンより引用)

    短編集。
    中には面白いお話もあったけど、よく分からないお話もあったりで…
    「夢女房」あたりは面白かった。
    内容は予想できたけど。
    「お花見しましょ」も結構好きなお話し。

  • 死期を前に忘れえぬ女性の面影を追って妻娘と旅に出る男。恋女房に去られ落ち込む職人を案じる若旦那の胸の内。少年時代の悔恨と、満開の桜の思い出が甦る亡き友の作文。父を看取る日を前に、夫との関係に揺れる娘に訪れた奇跡。切ない恋愛から艶めく時代小説まで自在に描き出す著者の才がしっとり冴えわたる六篇があふれだす小説の玩具箱。

  • ①/①

  • 6編。以下自分の記憶誘発用メモ
    仕舞い夏の海→不思議な恋の思い出を持つ男、妻、その娘
    うちの猫は鼠を捕りません→不思議な地下のBar(ホラー
    夢女房→履物問屋の若旦那と 妻の失踪に打ちひしがれる職人 妻は実は失踪ではなく、、
    お花見しましょ→廃校寸前の田舎の小学校の思い出 亡くなった友人の作文と。。
    蛍女→悪行の限りを尽くした僧が山奥で遭難しかけて、助けを求めてたどりついた山奥のあばら家と老婆。。
    もう一度さようなら→1篇目とリンク。娘視点

    うーん。やはりごちゃまぜ感。ココロ冷え冷えとなるよね。救いのない物語ばかりで。最後はちょっと、盛り返しはするんだけど、どうせこの二人もうまくいかないんだろうという読後感。

    なんかこう、1本道を外れて歩く不安感を醸し出せるひとだよね。苦手かなあ、苦手かも私。
    村のオババがランダムに語りはじめそうな、いやあるいは、テレビの怖い話特番とかで1話ずつでやってそうなお話集、というかんじでした。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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