- Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163296005
作品紹介・あらすじ
古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!因習深き寒村で発生した連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した-。
感想・レビュー・書評
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麻耶雄嵩に期待していた分、がっかり。
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麻耶雄嵩のテーマは輪廻転生ではないかと勝手に思っている。全てはひとつになるのか全ては繰り返すのか。
完全に騙されました。まさかこういう展開になるとは夢にも思わず。一人の天才の前に凡人の命は軽いのかしら。名探偵は唯一になり、歴史は繰り返す。メルカトルの再生を待つ。 -
読了日2011/06
おもしろかったけど、推理小説としてこれはアリなのか疑問。
というか、何でもアリなの?って。映像化はちょっとムリだろうなぁ~ -
親子2代に渡る隻眼の探偵.巫女の姿をしているところや,犯罪現場が鄙びた村の宗教色を持つ伝説の地であるところなど,現代でありながら一昔前の雰囲気がある.解決したと思った事件が18年を経てまさかの展開,びっくりしました.
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因習の村で起こる凄惨な連続殺人事件.偶然訪れた水干装束隻眼の少女探偵御陵みかげ,ワトソン役の主人公種田静馬.という設定の話かともいきや.物語は18年の時を経て解決したはずの話は二転三転.真犯人も予想がつかず.うーん.唸らされました.
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二転三転、最後まで犯人わからなかった。
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純白の水干をまとった御陵みかげと出会った種田静馬.みかげは探偵として凄い実績をあげた母の名を継いで,二代目の探偵になるべく父山科恭一と山間の琴乃湯に逗留しており,静馬も同じ宿にいた.この村の有力者の琴折家は昔からスガルという霊感を持った神がかった女性を輩出しており,現在は比菜子がスガルで,春菜,夏菜,秋菜の三つ子がおり,春菜にスガルを伝承するため,準備をしていた.1985年の寒い日,春菜が首を切断された状態で発見される.みかげの母の実績を知っている警察とみかげが捜査を開始するが,あと二人の娘もさらに恭一も殺される.みかげは地道な捜査でスガルが犯人だと特定し,一応事件は解決する.それが18年後の2003年の冬に再現される形で新たな事件が発生する.奇想天外なストーリーだが,みかげの娘が同じ名前で登場し,静馬もこの村に現れる.最後の結末は意外な展開だが,長い年月に渡って溜まってきた怨念のような感情が事件の背後に横たわっている感じだ.長編だが一気に読破できた.
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久しぶりにミステリーを読んだな、という感じ。
第1部はそれだけで1冊の本になってもおかしくないくらいの、こってこての本格ミステリーである。
だけどこの本のすごいところは、なんといっても第2部の種明かしだろう。
犯人明かしが2転3転する様、偽の自白、そして、最終的に導かれる意外な真犯人。
ネタバレせずには語れないが、もし真相が解った後にも「これもまた嘘の自白なのでは…」と疑い出したなら、この作者の思惑通りだろう。
正直、真相が解るようなフェアな伏線がないうえ、回収しきれてない伏線もいくつもある。
また、重要なトリックにもかかわらず、「そりゃないわ。。」と言うような反則的なものもあり、納得がいかない部分はたくさんある。
それでも、この作品の意外性と不思議な余韻はミステリー好きな読者の多くを虜にするだろう。
好き嫌いはあると思うが、騙されたと思って読んでみてほしい。