- Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163505800
作品紹介・あらすじ
不可解な教団を追いつづけて、まる六年。みずから、ホスゲンによる攻撃を受けながら、一貫して「事実」を究明-捜査当局、大マスコミも参考にした執念の全記録。「オウム白書」の決定版。
感想・レビュー・書評
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日本の犯罪史上最大最悪の「オウム真理教事件」の数々を【江川紹子】が追った迫真のドキュメント。教祖らの逮捕後に筆者は “麻原彰晃は、「人類救済」を謳いつつ、人間の尊厳を踏みにじり、不幸をばらまいてきた根源である。彼が負わなくてはならない罪は途方もなく大きい。”と結んでいる。教祖と教団幹部12人は、逮捕から23年後の2018年に死刑が執行されたが、被害者家族と元信者らが負った傷の深さは、想像するに余りある。
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何故か 江川さんはあまり評価していない。二か月ほど前 事件について書籍・ユーチューブでテレビなどで放送されたドキュメントを見かえした。 雑誌掲載の記事をまとめているので、事件の全貌に迫れるかと思い読み始めた。切れ味するどい視点あり。
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ジャーナリストの執念の一冊。「煉獄の使徒」を読んで、オウム事件を再訪したくて当時の江川紹子さんの著書読んでみた。このジャーナリズムの力がなかなか届かなかったのを歯痒く思いながら、当時の臨場感に触れてる。坂本弁護士事件から5年もオウムを放置したマスコミと警察の罪はとても重い。取り返しがつかないのがとても悔しい。
オウム事件を俯瞰するならこの本でなくても良かった。事件がすべて明るみに出てからの本を読めば良かった。でも最初にこれを読んだのは当時の空気を知るのにとても良かったと思う(本書が出た時点ではまだ坂本弁護士も假谷さんも消息不明のままだった)。