こころの王国

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163658506

感想・レビュー・書評

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  • 「作家の創造の秘密」と「今日の構造的問題」のどちらかを
    著作のテーマに取り上げる事が多い猪瀬直樹氏の、
    本作はその二つの作品群の結節点だと
    本の帯にも、最後の著者略歴も書かれていたが、
    「今日の構造的問題」の点のおいては
    そう言い切るほど(宣伝するほど)書き込まれていたのか、首を傾げる。

    菊池寛の秘書である若い女性の視点から描かれていて、
    「へぇ、猪瀬さん、こんな事も出来るのねぇ。」と、
    意外な一面を見た。
    どちらかといえば「作家であり文藝春秋社長であった菊池寛の
    創作の謎に迫る」というよりも「三角関係の物語」として
    さらっと楽しく読ませて頂いた。

    以前読んだ太宰治を題材にした「ピカレスク」が本当に面白かったので、
    私としては期待し過ぎてしまった面もあり、
    評価も少々辛くなってしまったようである。

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著者プロフィール

猪瀬直樹
一九四六年長野県生まれ。作家。八七年『ミカドの肖像』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。九六年『日本国の研究』で文藝春秋読者賞受賞。東京大学客員教授、東京工業大学特任教授を歴任。二〇〇二年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。〇七年、東京都副知事に任命される。一二年、東京都知事に就任。一三年、辞任。一五年、大阪府・市特別顧問就任。主な著書に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『黒船の世紀』『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』のほか、『日本の近代 猪瀬直樹著作集』(全一二巻、電子版全一六巻)がある。近著に『日本国・不安の研究』『昭和23年冬の暗号』など。二〇二二年から参議院議員。

「2023年 『太陽の男 石原慎太郎伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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