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- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163658506
感想・レビュー・書評
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「作家の創造の秘密」と「今日の構造的問題」のどちらかを
著作のテーマに取り上げる事が多い猪瀬直樹氏の、
本作はその二つの作品群の結節点だと
本の帯にも、最後の著者略歴も書かれていたが、
「今日の構造的問題」の点のおいては
そう言い切るほど(宣伝するほど)書き込まれていたのか、首を傾げる。
菊池寛の秘書である若い女性の視点から描かれていて、
「へぇ、猪瀬さん、こんな事も出来るのねぇ。」と、
意外な一面を見た。
どちらかといえば「作家であり文藝春秋社長であった菊池寛の
創作の謎に迫る」というよりも「三角関係の物語」として
さらっと楽しく読ませて頂いた。
以前読んだ太宰治を題材にした「ピカレスク」が本当に面白かったので、
私としては期待し過ぎてしまった面もあり、
評価も少々辛くなってしまったようである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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