- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163662503
感想・レビュー・書評
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プラモデルが初登場した頃に熱中した世代には、半世紀以上も昔の日々を色鮮やかによみがえらせてくれる嬉しい一冊。なんとも懐かしい!
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雑誌に連載されたエッセイをまとめたもの。一つ一つのエピソードが面白くもっとそれぞれを掘り下げても面白いだろうと思うけど、忙しい田宮さんにそれを求めるわけにはいかない。タミヤがプラモデルに参入した頃の苦労というのは大変なものだったのだろうと思う。
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『田宮模型の仕事』の続編的作品。
前作が田宮模型社の社史的作品なら、
本作は田宮模型の発展に寄与した、
いわば田宮の恩人の列伝である。
やや散漫なエッセイといった風体ではあるが、
気負わず、楽しく読めた。
田宮模型といえば、日本の模型メーカーの良心と思っているが、
俊作社長が社長職を退いた後、後任がタミヤイズムを
キチンと継承して下さるかどうかが心配ではある。
思えば先のリーマン・ショック以来、田宮も只の一模型メーカーに
成り下がってしまった感が強いので ...
田宮にはいつまでも、模型工作の楽しさを示してくれるメーカーで
いて欲しいと強く願う。 -
本書は、「タミヤ」という模型を作っている会社の社長による「社史」にしては大雑把ともいえる内容の創業以来の様々なエピソードの本である。
「模型の歴史」というほど詳細でもなく、「ビジネス書」ほどの考察もみられない。はっきり言って、「プラモデル」というニッチ産業で多くのライバルを押しのけて生き残ったメーカー社長の「自慢話」の本であるが、事業規模が小さいニッチ産業であるだけに、あまり注目を集めるとは思えないものである。
しかし、ある時代を生きた人間にとっては、「タミヤ」という名前は、その「少年時代」と分かち難く結びついている。
ファミコンが歴史に登場するのは1983年。それ以前において「プラモデル」は、少年達の遊びの「王道」ではなかったか。
当時の少年達の誰もが、「ゼロ戦」や「軍艦」のプラモデルを作ったことがあるのではないだろうか。
本書の内容が社長の「自慢話」や「苦労話」であっても、「タミヤ」のプラモデルはそれぞれの「少年時代」の思い出と強く結びついているのである。
しかし、その思い出は本書で語られるように「美しいもの」ではない。本書ではきちんと形成された精密な「金型」が自慢げに語られるが、大体小学生が購入できる安いプラモデルは、組み合わせてもピッタリと型同士がはまり合うことはまれで、なかなか合わずに苦労したものだ。
「バリ」も多く、削るのにも苦労する。接着剤のセメダインは、少量ではプラモ部品が接着せず、ちょっと多いとはみ出て汚らしい。接着剤とは、プラモ部品はくっつかず、指にはよく付くものなのである。ただ、当時は悪戦苦闘したが、今では楽しい思い出である。
本書は、「プラモデル文化史」としては物足りなく、「ビジネス本」としてもあまり評価はできないと思うが、過去にプラモデルに、はまったことのある「元少年」にとっては、懐かしくも楽しい思い出に結びつく本であると思う。 -
20070828
田宮模型の社長さんの苦労話
面白いよ! -
1/32の零戦のモデル化、人形原型師の苦悩、暗殺された朴大統領秘話、アイルトン・セナ、ペンタゴンとの交流など、とっておきの開発秘話を収録。世界一の模型屋タミヤ社長をめぐる豪快人物列伝。
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“田宮模型の仕事”に続いて著者が書いた田宮模型史、というか日本の模型の歴史。こういう人たちがいれば日本は大丈夫。しかし、田宮には随分お世話になっているなぁ。
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いきなり表紙に自衛隊のプラモが!なんと田宮社長自らの作品というのが凄い。社長は経営者というだけでなくモデラーなんですね。「私の目が黒いうちはB29のキットは販売させない!」という田宮社長の台詞が熱い!これだけで、社長がいかに模型に情熱をかけているかわかります。
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いきなり表紙に自衛隊のプラモが!
なんと田宮社長自らの作品というのが凄い。社長は経営者というだけでなくモデラーなんですね。
「私の目が黒いうちはB29のキットは販売させない!」という田宮社長の台詞が熱い!
これだけで、社長がいかに模型に情熱をかけているかわかります。