マンガホニャララ ロワイヤル

  • 文藝春秋
3.50
  • (5)
  • (10)
  • (17)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 132
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163762708

作品紹介・あらすじ

誰にも真似できない、ブルボン流マンガ評週刊文春の人気連載「マンガホニャララ」を単行本化! 超人気マンガから知る人ぞ知る名マンガまでブルボン小林がズバッと評します。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • まずイラストからして贅沢だよなぁ…カバー絵は手塚プロダクション、著者似顔絵は藤子不二雄A。ブルボン小林名義の著書は初めて読んだけど、その内容の幅広さには脱帽。本自体もずっしり重いしね。
    人気作品からマニアックな名作まで、昔の作品から最新作まで、少年もの少女もの青年ものBLもの児童ものなどなど、そこをチョイスするか!と言いたくなるようなテーマ選びはさすがブルボンさん。ツボな部分は数多くあったけど、その中でもそそられたのは…
    学研の学習まんが「ひみつシリーズ」。昔親しんだこのシリーズ、巻末に「おうちのかたへ」というタイトルで、マンガで学ぶことの効果がどれだけ大きいかを示した円グラフが載っていたのを思い出した。懐かしい~~!(そこに着目するとは…そういえばブルボンさん、私と同い年だった。)当然今は掲載されてないようだけど、リニューアルしたという「ひみつシリーズ」がどう今どきになったか読んでみたくなりました。
    そして、「ガラスの仮面」あとがきマンガで、欧州旅行ついでにウィーンに寄って「たのきん映画」のロケを見学し、近藤真彦とおしゃべりしていたなんて!長年のマッチファンなので、あの映画かとは察しがつくのですが、若かりし頃のやんちゃなマッチと美内先生と、萩尾望都先生が席を同じくしていたとは何ともレアなエピソード。このときのマッチのトーク内容のかわいいこと!そしてモー様がマッチのかくれファンだったとは!ウン十年後に知る事実、マッチ&モー様ファンとしては嬉しい限りです。
    以上はマニアックなネタですが、それ以外にも印象的な項目、多数。「東京タワーと漫画の親密な関係」、「漫画におけるブス」、「褒めたらひどいことになる漫画」(!)など。中でも心に残ったのは「伏線なんて回収されないのが青春時代だ」。ここで紹介されていた「坂道のアポロン」を猛烈に読みたくなりました。
    内容が濃すぎていまだに咀嚼しきれていないけれど、図書館返却まで何度も読み返したい。巻末の作品名・人名索引がありがたいです。そそられる作品がいくつもありました。初めて知った「シュトヘル」「ショコラの魔法」「脳カレ」は、いずれ機会があれば読みたい作品です。
    一作目の「マンガホニャララ」も是非読みたい。ブルボンさんの切れ味鋭いマンガ評のとりこになりました。

  • 再読。

  •  作家の長嶋有が別名義で『週刊文春』に隔週連載しているマンガ・コラムの、単行本化第2弾。

     第1弾はたいそう面白く読んだ私だが、この第2弾はかなりボルテージが下がってしまった感じだ。

     同じ連載の単行本化なのだから、基本的な特徴は共有されている。作家論とも作品論とも言いにくい、ユニークな角度からマンガを語ったコラム集である。しかし、その「ユニークな角度」――つまり切り口の面白さが、前作よりも薄れてしまっている。

     前作には、「そんな角度からマンガを論じようとするのは、世界中でこの人だけだ」とすら思わせる切り口の独創性があった。それが、この第2弾にはあまり感じられない。ごく普通のマンガ紹介コラムになってしまっている回が多いのだ。

     著者が複数のマンガ賞の選考委員となり(出世したなァ)、その内幕話を書いたりしている回が目立つので、よけいに「前作よりボルテージが下がった」と感じてしまう。そんな話、大半の読者にはどうでもよいことである。

     とはいえ、マンガコラム集として標準レベルの面白さはクリアしており、マンガ好きならそこそこ楽しめる1冊ではあるのだが……。

  • こういった本を読むと、読みたくなる本がダース単位で見つかるのだが、この本からは何も出てこない。「あなたに読んで欲しい」ではなく、俺が俺がの垂れ流し。
    作品に対して斜に構え、そのくせ業界にどっぷりと浸っている人物の魅力の無い文章。
    長くいる、顔が利くからってこういう人を重用する時代じゃ、もうないと思うんだけど。もっと愛があって面白い文を書ける人は在野にいくらでもいるでしょ。

  • まんが読みたい〜〜

  • 実にマンガが読みたくなる本であります。

  • 今年読んだ今年の本の中では一番面白かった作品のひとつ。

  • 2016/12/2購入
    2017/3/10読了

  • 買ってしまいました~

    相変わらず面白いですが前作には劣るかな?

    少女マンガに対しての考察が面白いです。

  • <閲覧スタッフより>
    ゼロ年代以降の「今」のマンガを新旧マンガ作品を織り交ぜながら独自の視点で掘り下げたエッセイ集。ふとした疑問や「そうそう」と思うようなことを切り口にマンガの現在を語ります。

    --------------------------------------
    所在記号:726.101||フル
    資料番号:10219951
    --------------------------------------

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ブルボン小林(ぶるぼん・こばやし)
1972年生まれ。「なるべく取材せず、洞察を頼りに」がモットーのコラムニスト。2000年「めるまがWebつくろー」の「ブルボン小林の末端通信」でデビュー。現在は「朝日新聞」夕刊(関東、九州、北海道)、「週刊文春」、「女性自身」などで連載。小学館漫画賞選考委員。著書に『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』(ちくま文庫)、『増補版ぐっとくる題名』(中公文庫)、『ゲームホニャララ』(エンターブレイン)、『マンガホニャララ』(文春文庫)、『マンガホニャララ ロワイヤル』(文藝春秋)など。

「2018年 『ザ・マンガホニャララ 21世紀の漫画論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ブルボン小林の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×