アップル帝国の正体

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163763804

感想・レビュー・書評

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  • Apple の商売を概観できてよい。消費者もさることながら、製造業者を絞り上げると何が起きるかの社会実験を系統建ててやっているように思える。

  • アップルに書かれた本の多くは、ステーブ・ジョブズに対しての賞賛に関して書かれているものが多いです。それに対してこの本は、アップルが及ぼす日本の企業に対しての様々な問題、そして日本の家電メーカー、特にソニーがアップルによって影響を受け、衰退しているのか?この現状がよく学び取れ、面白い1冊だと思います。企業の未来を予想しようと思った時、この1冊での深堀りの仕方は非常に参考になりました。

  • 知らないこともあり読んでよかったと思う。
    やっぱり徹底的に調べつくす、そして最適を選択する。そこに尽きる。
    日系メーカーも世界的なヒット商品を生み出してほしい。
    部品の供給だけにとどまらず。

  • AppleについてはこれまでSteve Jobsの功績にハイライトされがちだったけど、本書はAppleの取引先である日本の製造メーカーや販売の現場にスポットを当て執筆されていて、新たに知る事実ばかり。

    そして、これを読むと、Appleの競争優位としての「他社には真似できない圧倒的なバイイングパワー」が要になっていることを実感します。

    特に驚いたのは、シャープやソニー、東芝といった日本優良メーカーに重要パーツを供給させ、ハイクオリティを提供する徹底したサプライチェーンとその品質管理体制の並ならぬマネージメントぶり、そしてこれらのメーカーのAppleへの依存度が高まる一方で、いつ何時生産委託を切られても、一切Apple自身はリスクを負わないという構図。

    違う立場から見てそれが良いかどうかは別として、これができるのは、Appleをおいて世界のどこにもないでしょうし、戦略を担うバリューチェーンとして優れていることは言うまでもないと思います。

    人々の価値観が多様化し、経営の舵取りがますます難しくなる時代、googleなど完全にソフトウェアの収益モデルの上に成り立っている会社と、Appleのようなハードに依存したビジネスモデルがどう進化していくか非常に興味深いです。

  • ものづくりの新しいルール。

  • 思っていたよりも新しい事実は少なく、残念ながらそんなに驚きはなかった。Appleのモノづくりや動向を知りたい方には良いと思うけど、「これだけではない」こともたくさんあるということはお忘れなく。

    また、この後の決算でiPhoneが売れていないというのは事実ではなかったことが判明しています。

  • (チラ見!)

  • アップルは苦悩している。何がアップルの目指すべき道なのか。売り上げを増やさなければならない、皆をあっと言わせる製品を出さなければならない。でも、アップルには自由がある。自分の思いを実現することができる。今や、アップルの下請けに成り下がった日本の電機メーカーには自由がない。絶えずアップルの顔色を伺わなければならない。しかし、どうだろう。良い加減、アップルと付き合うのをやめては。所詮、彼らは日本メーカーを搾取することしか考えていないのであり、付いて行っても未来はない。独自OSにはリスクがあるかもしれない。でも、ここまで存在感を失ったのであれば怖いものはないのでは。もう、心の底からやりたい事をやれば良いのである。どうせ勝ち目がないのだから、好き放題やったが勝ちである。それすら、セクショナリズムで実現しないと言うのであれば、消えるしがないであろう。

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著者プロフィール

NewsPicks 副編集長(サンフランシスコ支局長)
1981年東京生まれ。青山学院大学文学部卒業。毎日新聞社を経て、週刊ダイヤモンドを経て、2016年にNewsPicks編集部に参画。企業報道チームを立ち上げ、シリコンバレーにおけるテクノロジーの最前線から、中国で勃興するスタートアップなど幅広くカバー。2019年にはサンフランシスコ支局を開設。これまで『アップル帝国の正体』(2013年共著、文藝春秋)や、『LINE 韓流経営』(2016年、扶桑社)など執筆。

「2022年 『ベンチャー・キャピタリスト ──世界を動かす最強の「キングメーカー」たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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