- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163766003
作品紹介・あらすじ
裁きの神か、赦しのイエスか。異色の対談集アダムとエバの創世記、イエスの弟子たちを描く使徒言行録、終末を預言する黙示録。キリスト教徒の二人が聖書を精読し、語り合った!
感想・レビュー・書評
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創世記の編者は、矛盾に気づきながらも二つのものを一つにまとめることに意味を見出した。人間の理性には限界があり、理性に反しているからこそ、まさに神の啓示。合理的なものであれば信じるまでもない。不合理であるからこそ信仰であるというのがキリスト教の根底には流れている。創世記、使徒言行録、ヨハネの黙示録を通して神学的思考を学ぶ。矛盾、欺瞞、不合理に満ちた神話の世界を対話方式でさらりと流す。実は至極緻密な計算の下に非合理世界に導かれている。
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決断するのではなく、習慣のように自分の能力を発揮する(人や社会に活かす)→納得
アポロン、イナゴ=ウイルス?
植物の神→アイアンマン2のネタかな?
宦官=世襲がない、優秀
現代の官僚、でもコネとかあるしな
戦争、あえて殺さない→なるほど
殺せば士気(復讐心とか)あがる
怪我なら救助で人が減る
不合理ゆえに我信ず
合理的なものなら信じるまでもない
→理解、確認するだけで良い
集団的狂気は、個の凶器を失くす
マインドコントロール、トンネル化
学習塾の『合格』
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佐藤優がパウロっぽいっていうのはこの本を読む限りではありそうだなと思った。
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佐藤優と中村うさぎという異色の組み合わせ、それも聖書に関する対談本。
キリスト教の「神学的の考え方」の一端を知ることができる。
別の本で聖書の物語を勉強してから、読み返してみたい。 -
「聖書」がこんなにも読み物としておもしろかったとは!
佐藤優さんの呼びかけで実現した中村うさぎさんとの聖書研究会、第2弾。
宗教全般に「超」初心者の私でも知ってる名前やエピソードがふんだんに登場し、驚いたり感心したり、(ふんわりとした)仏教徒である自分との考え方の違いを改めて感じたり…。佐藤優さんは本書は「神学的な思考法を知るための最良の手引きだと自負している」と仰る。ヘブライ語やギリシャ語で原書を読み込んだ佐藤さんならではの「現代日本語訳」は、細かいニュアンスが伝わるし、あちこち脱線するふたりの会話がおもしろい。
「創世記」「使徒言行録」「ヨハネの黙示録」それぞれ目次も充実しているし、これはのちのちなにか探す時にも重宝しそう。 -
途中で中断。図書館で借りて読んだ。
聖書の解釈について、佐藤優と中村うさぎの対談。
面白いけど単なる趣味としての読書になる感じだったので中断。時間あるときに続きを読もうか。
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「不合理ゆえに我信ず」
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徹底的に論理で説明できる世界は、それはそれで大切であるけど、そこからはみ出す部分は、ポーンとぶっ飛んだ非論理的なものに任せないといけないと思うのです。
※P134まで読んで中断 -
何を狂ったのか、自分の教養のために聖書を避けては通れないと考え、KJVで通読しなければいけないと思いたった。さすがに原典のみではよくわからないので、こういった本を参考にしながら読み進めることにしている。佐藤優が神学者であることは存じ上げていたが、恥ずかしながら中村うさぎもキリスト教の信仰を持つ方とは知らなかった。
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「聖書を語る」を読んで、予め聖書のことを良く知っている人むきだなあという印象を受けたので、「聖書を読む」という題名に大いに期待して読みました。創世記、使徒言行録、黙示録の順番で、佐藤優が主に神学者としての立場で聖書の解釈を説明し、それに対して中村うさぎが、突っ込みを入れるという展開で進んでいきます。解釈を読むとふむふむと納得してしまうことが多いので、中村うさぎがひとつひとつ突っ込んでくれるのが助かります。原典未読では理解できない事柄がやはり残ります。
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【裁きの神か、赦しのイエスか。異色の対談集】アダムとエバの創世記、イエスの弟子たちを描く使徒言行録、終末を預言する黙示録。キリスト教徒の二人が聖書を精読し、語り合った!