三匹のおっさん ふたたび

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163812601

感想・レビュー・書評

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  • 文庫になるの待っていたが、まだまだのようなので単行本で購入。

    前作と同じく痛快!

    ニセ三匹のところでは予想もしない展開も。

    祐希と早苗ちゃんの関係は歯がゆかったりしますが、
    なんだかかわいらしいなぁとほのぼのしてしまいます。

    子供にも読ませたいなぁと思ったりしてますが、
    息子は漫画だと思ってるみたいです。

  • 再読本。このシリーズは一話一話いろいろ考えさせられる…一見楽しくワイワイっぽいけど、実は深いテーマが隠れていると思う。
    有川浩は読みやすいし分かりやすい。それゆえに軽いと思われがちだけど、届けやすい形で重いテーマを突きつけてることも存外多い。これもその一冊。

  • 図書館にて。
    1作目ですっかりファンになった3匹の登場にまたもやしびれた!
    今回は脇を固める家族の皆さんがまたいい味を出していて、物語により深みがあったと思う。
    毎回思うのだが、有川作品は人物描写が秀逸だと思う。
    それぞれのキャラクターがリアルで生き生きしている。
    あと、周囲で起こる問題に現実に起きている問題で、ただの正義感や正論では片づけられないことを取り上げている。
    現実の世界でもみんなそれぞれもやもやしながら自分たちなりに折り合いをつけたり、だましだまし歩み寄ったり、時には正面からぶつかったり何とかやっている、そんな問題におっさんたちが向かっていく様子を目の当たりにすると、こんな人たちがいるなら世の中捨てたもんじゃないなと思う。
    特にお祭りの話、大人の対応がかっこ良かった。
    個人的にはノリさんが好きです笑

  • 今回は、三匹のおっさんたちの活躍が少なかったので、りょっと残念でした。
    その代わり、周りの人たちの活躍ぶりが良かったです。
    今回も、ほっこり温かい気持ちになれました♬

  • 有川浩の小説です。

    三匹のおっさんの続編です。

    還暦を迎えた幼馴染3人の”おっさん”が暇を持て余していたので、
    私設自警団を立ち上げ、ゆーるーく町内の見回りをして、
    ちょっとした事件を解決していく物語。

    前回作は、自警団を始めた経緯や3人の活躍を主に、
    周辺の人々が入り混じる内容でしたが、
    今回、3人は活躍するものの、メインは周辺の娘や息子、
    孫などが主題になっています。

    読み進めていく内に気付かされるのは、子供の躾の仕方や、
    地域との繋がりの希薄さなど・・・。

    特に、本屋での万引きの話などは、子供の教育をしていくうえで、
    必要な話しです。

    人のものや売り物を盗むのはいけない。
    確かにいけない事です。ではなぜいけないのか?
    一括りに、”悪いから”と教えるだけでは、不十分なのです。

    盗まれた人が困る。確かにそうですが、なぜ困るのか、
    そこまで踏み込んで話をしなければ、いけないのです。

    本の中でも触れていましたが、小売業で得られる利益は、
    販売価格の数%。10%の利益が得られる状態だと、
    100円の商品を売って得られる利益は10円です。

    その小さな利益が重なって、次ぎの商品の仕入れに繋がったり、
    商品の拡充や、店舗の拡大に繋がっていきます。

    しかし、何十冊と万引きされては、利益どころか経費も賄えず、
    店を閉めることになってしまいます。

    そういった事を含めて、説明していかなければいけないと
    いう事に気付かされました。

    それに地域の繋がりの希薄さです。

    地域の繋がりは特に都市部では希薄です。
    同じ集合住宅に住んでいても、隣人の顔を知らなかったり、
    場合によっては名前すら知らないと言う事もよくあります。

    防犯上、近所の方々の顔ぐらい覚えておく事は必要ですし、
    危ない事ややってはいけないことをやっている子供を注意するなども
    (子供だけではないですが・・・。)
    必要でしょう。

    そんな事もちらりと触れられています。

    古き良き日本を取り戻せと言うつもりはないですが、
    ネット上での付き合いだけではなく、リアルでも
    地域との付き合いを深めるべきだと考えさせられました。

    自警団はともかく、子や孫に囲まれて、厭味を言いつつ、
    楽しく過ごせるような老後を迎えられるように頑張って
    いかなければと思ったのはいうまでもありません。

  • ホカホカあったかい気持ちになった。疲れた心に染みました。

  • テンポよくコミカル。
    続編ですが、前回の部分のあらすじも載っているので、ま、読んでなくてもいけます。
    でも、読んでね。笑

    今回は三匹の周辺にいる人たちの話が多い。
    偽三匹とかね。

    早苗たちが受験シーズンで、出番が少ないのがちょっと残念。

    そして最後についていた短編は…!!
    植物図鑑の樹だー。

  • おもしろかった。
    一巻を読んでからだいぶ経っていたので、細かい内容を忘れてしまっていた。「ふたたび」を読むなら、一巻から読んだ方がいい。二巻から読んでも話はわかるけれどね。

    今回もおっさん大活躍。
    おっさんと同じ年代のだらしない人も登場する。
    ゴミ捨てを注意してもひらきなおるおじいさん。現実にいそう!
    偽三匹もね。おもしろかったけれど、芳江ちゃんへの思いを語る場面は、少しやりすぎな感があった。

    一番好きなのは、本屋さんの話。
    万引き中学生に利益率の話をし、最後にそのうちの一人がバイト代まるまる本を買っていったっていうのが、いい話だなあ、こんな話が書ける有川さんもいい人なんだろうなあ、などと勝手に思った。

    貴子さんも急に成長していて良かったです。

  • 一作目に続いて一気読み。面白いとしか言いようがない。是非続いて欲しいシリーズ。身近にあるちょっと困った出来事を自分たちの腕っぷしと頭だけで解決していく痛快さがたのしい。大人から子供まで万人が楽しめる。短編集が苦手な私が楽しめたので本当に面白い作品だと思います。

  • 悪行や登場人物の感情の表現がリアルでとても読みやすい!一方で少女漫画のような甘くて切ない恋の話もあり、読み終わったあとにほっこりする(ノ´∀`*)

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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