- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163814605
作品紹介・あらすじ
大坂の陣後、猿飛佐助、霧隠才蔵、根津甚八たちが執拗に家康の首を狙う。家康を守る伊賀組との暗闘、激闘、死闘の数々。手に汗握る忍者活劇小説の登場。
感想・レビュー・書評
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大阪夏の陣を終えて安泰の時代が来る家康だが、真田幸村の残党で有る十勇士から寝首を掻かれる恐れから悪夢にうなされ伊賀の首領伊賀崎道順が率いる藤林家(他に徳川近臣の服部家、百地家)の流れを組む駿府伊賀組に十勇士特に猿飛佐助の暗殺を命じる。駿府伊賀の壬生ノ数馬は幾度も佐助の暗殺に出向くも仲間が殺されるも背中を踏み付けられながら生き抜き、佐助の命を狙う。
佐助、霧隠らは表に現れず伊賀組主体で描かれる中で神懸かり的な強さが強調される。
初めての犬飼六岐の小説を読むも面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトル通り、猿飛佐助を討つまでのお話。
但し、本筋ではあるものの物語の中に佐助が出てくる場面自体はそう多くはない。
主人公は壬生ノ数馬。
全体的な内容として、各々人物の印象が薄かったかな、と言う感想。
キャラが立っていたように感じた人(晴海や麻耶等)は概ね死んでしまうと言う残念加減。
主人公である数馬自体も取り立てて個性はなかった。
一応ヒロイン枠の雪乃も基本的に喋らず、何を考えてい -
成長譚のような伝奇物のような時代物。
猿飛佐助の異能ぶりが突出し過ぎていて、リアルを求めているであろう
個々の戦闘シーンなどの描写と相容れない違和感をずっと感じてしまった。
結果、この物語の世界に入り込むことは難しかった。