- Amazon.co.jp ・本 (45ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163821900
作品紹介・あらすじ
まど・みちおさんの作品の中から、皇后・美智子さまが厳選して英訳した詩集が二冊同時に刊行されます。ひとつが「けしゴム」(英語のタイトルは「Eraser」)。21篇の詩は、短いものはたった一行、長いものでも五行しかありません。「オウム」「ノミ」「しろうさぎ」などの生き物や、「カボチャ、「トウモロコシ」といった野菜、さらに「みみ」「はな」「ねごと」「かいだん」などなど。 最小限の言葉から、イメージがどんどん膨らんでいきます。 たとえば「ケムシ」は、一行。 さんぱつは きらい さあ、これを美智子さまはどう訳したでしょう。 まどさんの日本語と、美智子さまの英訳を読むことで、詩がの世界は、さらに豊かに、思いがけない方向に広がっていくのです。 これは、外国の方が読む訳詩集ではありません。二つの言葉の間で、そしてそこに付けられた安野さんの絵が、あなたの想像はどんどんひろがり、思いもかけない新たな発見があるに違いありません。
感想・レビュー・書評
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決して
そちらからは
コミュニケーションをとってきやしない
だんまり、な生き物や物品に
一体
まどさんは
何を思う?
ノミ
あらわれる
ゆくえふめいになるために
カボチャ
すわったきりだが
かたがこる
ねごと
とけいが ひとりで
おきているので
ちょいと じかんをきいたまで
話しかけられたものはみんな
耳をすまして聞いてるみたい。
詩を詠む人の視界は楽しいんだなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【安野光雅さんの可愛らしい絵も素敵!】「オウム」「ねごと」「かがみ」……。一行の詩に訳と絵が重なり無限のイメージを生み出します。そこには美智子さまの深い思いも。