Eraser けしゴム

  • 文藝春秋
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  • / ISBN・EAN: 9784163821900

作品紹介・あらすじ

まど・みちおさんの作品の中から、皇后・美智子さまが厳選して英訳した詩集が二冊同時に刊行されます。ひとつが「けしゴム」(英語のタイトルは「Eraser」)。21篇の詩は、短いものはたった一行、長いものでも五行しかありません。「オウム」「ノミ」「しろうさぎ」などの生き物や、「カボチャ、「トウモロコシ」といった野菜、さらに「みみ」「はな」「ねごと」「かいだん」などなど。 最小限の言葉から、イメージがどんどん膨らんでいきます。 たとえば「ケムシ」は、一行。 さんぱつは きらい さあ、これを美智子さまはどう訳したでしょう。 まどさんの日本語と、美智子さまの英訳を読むことで、詩がの世界は、さらに豊かに、思いがけない方向に広がっていくのです。 これは、外国の方が読む訳詩集ではありません。二つの言葉の間で、そしてそこに付けられた安野さんの絵が、あなたの想像はどんどんひろがり、思いもかけない新たな発見があるに違いありません。

感想・レビュー・書評

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  • 決して
    そちらからは
    コミュニケーションをとってきやしない

    だんまり、な生き物や物品に
    一体
    まどさんは
    何を思う?

      ノミ

    あらわれる
    ゆくえふめいになるために

     カボチャ

    すわったきりだが
    かたがこる

     ねごと

    とけいが ひとりで
    おきているので
    ちょいと じかんをきいたまで

    話しかけられたものはみんな
    耳をすまして聞いてるみたい。

    詩を詠む人の視界は楽しいんだなぁ。

  • ふむ

  • こちらも『Rainbow にじ』と同じくまど・みちおさんの詩の中から皇后美智子様が選び英訳した詩集。こちらはとても短い21篇の詩が選ばれている。

  • 【安野光雅さんの可愛らしい絵も素敵!】「オウム」「ねごと」「かがみ」……。一行の詩に訳と絵が重なり無限のイメージを生み出します。そこには美智子さまの深い思いも。

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著者プロフィール

1909年山口県に生まれる。詩人。作詞家。25歳のときに投稿した詩で北原白秋にみとめられる。終戦後、出版社での編集職を経て、詩・童謡の創作に専念。「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「一ねんせいになったら」「ふしぎなポケット」などの童謡で国民的な人気を得るとともに数多くの詩を書き、1994年国際アンデルセン賞作家賞を受賞。詩集に『てんぷらぴりぴり』(大日本図書)などほか多数。2014年逝去。

「2023年 『ぞうのこバナ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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