シャドウ・ストーカー

  • 文藝春秋
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感想 : 98
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  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163826301

作品紹介・あらすじ

キャサリン・ダンス・シリーズ最新作!人気歌手の元恋人がヒット曲の詞をなぞるように変死。「人間嘘発見器」ダンス捜査官は歌手の依頼で姿なき殺人者の正体を追うが……。

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずどんでん返しがしつこい、いやしつこいってあーた

    リンカーン・ライム登場はファンとしては思わずニヤリとしてしまうんだけど、何かダンスっていつも助けられてばかりの気がする
    オニールが登場するタイミングもいつもバッチリだしw
    ダンスひとりで解決させてほしいなぁって思ったりもしたけど、リンカーンもたまにダンスからアドバイスもらったりもするから、まぁいいか

    それにしてもキネシクスの使いどころというか、鮮やかさが薄かった気がする
    分かりますよ、ダンスを窮地に追い込むにはキネシクスが通じない相手が必要ってのは
    今回で言えば思い込みが凄すぎて自分では嘘をついてるつもりが全くないストーカーとかね
    なのであくまでキネシクスはデータ収集の手段に過ぎず、事件を解決に導くのはダンスの推理力ということになるんですね
    ま、しょうがないか

    あ、あとダンスのプライベートがちょっと眉をひそめる展開になってきて、おじさんちょっと気に入らんのよ
    ああ、でも単にダンスに自分の理想を押し付けてるだけの気もする
    ん?なんかこれストーカー気質っぽい?

  • キャサリン・ダンスのシリーズ3作目。
    管轄外の土地で、難敵に挑むという設定。
    まずまず充実した読み応えで、面白かったです。

    ダンスはカリフォルニア州の捜査官で、人の動きや表情で嘘や動揺を見抜くキネシクスの専門家。
    二人の子供がいる未亡人でもあります。
    もう一つの顔は、まだ知られていない音楽家を発掘して紹介するウェブサイトの運営。友人と半ば趣味でやっていることでした。
    休暇中にその録音に出かけ、友達の中では一番の有名人であるケイリー・タウンに会います。

    ケイリー・タウンは、若くて美しいカントリーの人気シンガー。
    華やかな立場だが、実はストーカーに悩まされていて、今度のコンサートを前にその男エドウィンが姿を現します。
    一見すると普通なのだが、ケイリーと恋に落ちていると信じて疑わず、誰に何を言われても思い込みのはげしいままという話し方が怖い。
    威嚇するような言動がないため、接近禁止令を出してもらうことも出来ないのだった。

    ケイリーのスタッフが事件にあい、エドウィンが疑われますが、立証されない。
    ダンスを邪魔者扱いした地元の警官らは、まんまとエドウィンに出し抜かれます。
    知性的で、しかもストーカーは自分の世界に浸っているだけで嘘をついているわけではないため、キャサリン・ダンスにとっても見抜くのは難しい相手。
    ケイリーの関係者も音楽業界らしい濃さや、有名人ならではの面倒くさい関係も含み、どっちへ転ぶかわからない展開。
    ディーヴァーだから二転三転は当たり前だし~!
    さらにキャサリンの恋の行方も波乱含み。
    恋人とは連絡が付かず、いっぽう長年の仕事仲間で親友でもある刑事が別居することになり、離婚が秒読みで‥
    おいおい、次回作ではどうなるのか?という興味も引っ張ります。

    リンカーン・ライムとアメリア・サックスも、友情出演という感じで登場。
    手術が成功した姿を見せてくれます。

    カントリーだけでなく音楽の歴史や情報がかなり出てきて、好きな人には面白いかも。
    ケイリーの曲は実際に作られ、巻末に詩が載っていて、曲は公開されているそうです。
    これほど音楽好きとは知らなかったダンスの一面は、ディーヴァーの一面でもあるのでしょうね。

  • シリーズ第3弾、読了!週末半日かけて一気に読破しました!読み終えるのがもったいないほど面白かった!

    月曜日に最初の殺人発生。火曜にもういっちょ発生。疑わしいストーカーくんは、ダンス得意のキネシクスにサッパリ反応しない。悪いことを悪いと思わないサイコパスには、キネシクスの効果ゼロってことなのね。

    長い水曜日が終了。殺人犯が捕まり、ストーカーが無実と判明。…ああああ、ディーヴァーがこれで終わる訳がなーい((;゚Д゚))‼︎‼︎ 来るぞー、ツイストの嵐が来るぞー、ドキドキドキドキ。ああ心臓と胃にくるっ。

    激動の木曜日終了。急浮上した別の真犯人が死亡。でも…あといちんち残ってる( ;´Д`)。私ごときが初手から怪しいと思ってた人間が、ホントに真犯人だなんて、そんな浅いミステリ、ディーヴァーは書かないよね?きっとまだ来るぞう、どんでん返し…((;゚Д゚))。

    と、キリキリ胃に負担をかけつつ、あー面白かったあ!ライムも友情出演。お得意の黒板が登場したのには、思わずニヤリ。「鳥の○○」にもニヤリ。ライムシリーズも大好きだけど、ダンスシリーズは、女心の複雑なトコがまた読ませる。感情移入しちゃうんだよねえ。

  • キャサリン・ダンスシリーズ。人気絶頂の歌手がストーカーに悩まされている。そこで歌手の周りで事件が起こり、警察もダンスもストーカーが犯人と考えるが、相手は賢くなかなか尻尾を出さない。そうしているうちに次の事件が起こる。次々とどんでん返しが起こり、中だるみさせないのはさすがといったところ。
    またゲストとしてリンカーンとアメリアが登場する。
    嬉しいサプライズだったが、本格的にこちらでも科学捜査を始め、キネシクスでストーリーを作るのはもう限界なのかなと思った。

  • いかなる嘘も見破る能力をもつ尋問の天才、キャサリン・ダンス捜査官は、休暇で訪れたフレズノで、人気カントリー歌手ケイリー・タウンがストーカーに悩まされていることを知らされる。その男エドウィンはメールアドレスを変えても即座に新たなアドレスを探り出す。数日後のコンサートに、エドウィンはやってくるという。ケイリーらが不安に震えるなか、彼女の側近、ボビーが殺害された。ケイリーのヒット曲の歌詞をなぞるような状況で。そして第二の殺人が――。ストーカーが一線を越えたのか? それとも? 捜査権もなく銃も持てない状況で、ダンスは殺人者を追うが、事件の背後の陰謀は予想を超えるものだった……。
    原題:XO
    (2012年)
    --- 目次 ---
    日曜日
    月曜日
    火曜日
    水曜日
    木曜日
    金曜日

  • 2020/2/18読了。主人公は、尋問の天才《人間嘘発見器》キャサリン・ダンス。後段には、科学捜査の専門化リンカーン・ライムも登場。舞台は、アメリカ西部カリフォルニア州フレズノ。地域が産んだ人気歌手ゲイリー・タウンと彼女に付き纏う熱狂的ファンのストーカーが絡み合う
    事件が…。しかし、最後の結末やいかん。カントリーミュージックを背景に現代の音楽シーンの問題点も絡み合い興味深い展開になって行く。

  • 人の動作や表情から嘘を見破る尋問捜査官、キャサリン・ダンスシリーズ三作目。
    類まれなる才能と美貌で人気のカントリー・シンガー、ケイリー。
    彼女に執拗に接触しようとするストーカーのエドウィンに悩まされる中、
    コンサートツアーのローディーが殺害される。
    休暇中ではあったが、ダンスは事件に巻き込まれることになる…。

    妄想という虚構を信じているストーカー。
    嘘を嘘と認識しないエドウィンに苦戦するダンス。

    今回の見所は、かなりのページ数にわたって
    著者の別シリーズのスター、リンカーン・ライムが現れ、
    科学捜査で事件解決への証拠を積み上げてくれる所か。
    ケイリーの歌世界や、なかなか屈折した人となりも印象的である。
    弱さを抱えているようでいて、強い意志のもと、
    ショービジネスの舞台に立っているのが感じられる。

  • あーーーーーやっぱりおもしろかった。
    契約切られたバリーどうすんの?
    かわいそうやん。
    ケイリーあんなに怒ってたのに、
    もうええの??え?
    コンサートすんのかよ。
    と、最後でちょっともやっと。

  • かなりのボリューム。ラストでどんでん返しが3回もあった。このラストのために長い長い伏線があったけど、さすがに少し長すぎて途中で諦めようかと思ったぐらい。それでもラストの面白さとテンポの良さはサクサク読めて楽しかった。

  • なんだかなあ。って感じ。
    まだこんなページ数残ってる、
    ならまだもう2段階ぐらいありそう。
    とか予測しちゃう。
    ストーカーはとにかく気持ち悪いんだけど、
    カントリーミュージックとか
    あんまり、こう、入り込めなかった。
    リンカーンやアメリアが出てきて
    その部分だけが
    今までどおりワクワクした。
    やっぱりライムシリーズがいいわ。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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