- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163828305
作品紹介・あらすじ
なにをしていましたか?先週の日曜日に、学生時代に、震災の日に――様々な問いと答えを「遊び」にして、あらゆる場所で緩やかに交流する人々の切実な生を描く、著者四年振りの長篇群像劇。震災発生の三日後、小説家のネムオはtwitter上で、「それはなんでしょう」という言葉遊びを始めた。一部だけ明らかにされた質問文に、出題の全容がわからぬまま無理やり回答する遊びだ。設定した時刻になり出題者が問題の全文を明らかにしたとき、参加者は寄せられた回答をさかのぼり、解釈や鑑賞を書き連ね、画面上に“にぎやかななにか”が立ち上がるのだ。最近ヘアスタイリストと離婚したばかりの「カオル子」、ボールベアリング工場勤務の「少佐」、震災を機に派遣社員をやめた「七海」、東京郊外の高校に転校してきたばかりの美少女「蕗山フキ子」……気晴らしの必要な人だけ参加してくださいという呼びかけに集まったのは、数十人の常連だった。グラビアアイドルに取材する者、雑貨チェーン店の店長として釧路に赴任する者、秋葉原無差別殺傷事件の犯人に思いをやる者、亡き父の蔵書から押し花を発見する者、言葉遊びに興じながら、彼らはさまざまな一年を過ごす。そして二〇一二年四月、twitter上の言葉遊びで知り合ったある男女の結婚を祝うため、たくさんの常連たちが一堂に会することになり――。
感想・レビュー・書評
-
Twitterの短いポストから、誰かの思考や生活を探る、もうそうする人すらもいなくなった。ギスギスして、い辛い空間だけが残った。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さーっと読めない。
登場人物が多くて、思い出すのに時間がかかった。 -
2021/2/24
分解してみたい。 -
かなり序盤で飽きた。
-
面白かったです。読書会でおすすめしていただいた本です。
問いかける言葉だけをTwitterに呟き、その問いのきっかけや理由を伏せたまま答えを出す、という遊びは面白そうです。
それを軸に、登場人物たちの震災や秋葉原の殺傷事件についても描かれていました。
登場人物も情報も多いのですが、たくさんのエピソードが表れては流れていくのがTwitterの世界みたいだと思いました。ユーザーあるあるも。
Mステのt.A.T.u.事件懐かしい…ミッシェルの曲名まで覚えていなかったのですが、これによると、ミッドナイト・クラクション・ベイビーだったのか…。
「世界がそのようにしかみえないからといって、世界がそのようであるとは限らない。」はっとします。知見を広げねば…とか、つい思ってしまいますが、自分のことだけでなく、人の立場に立ってみるとかそうやって考えてみることから始めてみようも思います。 -
文学
-
これは私と相性イマイチな方の長嶋作品。二度借りてトライしたけど、のめり込めず読み進められなかった