- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163900773
作品紹介・あらすじ
2012年京都、新聞記者の風間恭平は、馴染みの刑事からある横領事件のメモ書きを見せられ、驚愕する。北瀬雪乃──十二年前、大学生だった風間のもとに転がり込み、ある日ふと姿を消した最愛の人の名が、そこに記されていたのだ。そしてその雪乃はその数カ月前、再び恭平のもとに戻っていた……。2000年、二人の愛と笑いに満ちた日々と、2012年、事件の真相を追う恭平の視点が絡み合うように進む中、警察や事件関係者との虚々実々の駆け引きの中で明らかになる、哀しき真相とは?? 『盤上のアルファ』で鮮烈なデビューを飾ってから3年、著者が書き終えたくないほどの情熱を注いだ、感動必至の純愛ミステリーの誕生です。
感想・レビュー・書評
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良く、考えて作られてます。
ミステリーであり、恋愛であり、物語りの中にドップリ入っていきます。
恭平の揺れ動く心がなんとも言えない。
最後の頃に、雪乃の心が少し理解できた。
ハッピーエンドになったが、2人にどの様な生活が待っているのか、楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
14年前、2年前、現在と時は移り変わっても二人の関係は何ひとつ変わらず、二人の漫才のような会話が面白くて癒された。久しぶりに京都に行ってみたくなりました。
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2人のやりとり、会話は私的には大好き。
雪乃の強気な性格や大胆な行動が取れる人なのに、その道しかなかったんかなぁという違和感だけ残った。 -
雪乃さんは苦手なタイプ。
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2人の会話に違和感・・・
ちょっと違うな~~と
思いつつ読み終わった
なんかなーーー -
塩田武士のラブサスペンス。舞台は京都。
◇
2014年。二年坂をひとり歩く男。彼は自分の前から2度も姿を消した女への想いを断ち切れないでいた。
2年前にネタ元の刑事から見せられたヤマのメモに、その女の名はあった。
女の名は雪乃という。
* * * * *
悲恋模様が色濃い出だしで読み進めるのがつらい筋立てだけに、構成の上手さが際立っていたと思います。
それは回想シーンでのやりとりをコミカルな漫才調にしたことです。読み進める際のやるせなさを軽減してくれると同時に、時折見せる雪乃の謎めいた儚さを引き立たせる効果がありました。
また優雅な古都の描写も終焉に向かう恋を盛り上げるに十分だったと思います。
そして迎えるエピローグ。やはり上手い! 作者の思惑にまんまと(実は喜んで)乗ってしまいました。 -
謎が多く一風変わった雪乃に、ただひたすら惹かれる恭平。2人のデートは、私がするそれとタイプが違っていて、ちょっと憧れた。
話の展開はとても上手だけど、言い回しが少々難しく眠気が誘われる。でも、楽しかった。恭平とともに、雪乃の潔白を祈った。 -
現在と過去が入り乱れて、よくわからんくなる事があった。
でも、雪乃のキャラすっごく好き。
これから、穏やかに二人で過ごせていけることを心の底から祈ります。
最後がとても爽やかな終わり方でそこはめっちゃ好きやった。