陰陽師 螢火ノ巻

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901596

作品紹介・あらすじ

稀代の陰陽師・安部晴明と心優しき笛の名手・源博雅が活躍する600万部超の人気時代小説の第14巻。今回は、晴明の好敵手にして、酒をこよなく愛する法師陰陽師・蘆屋道満の、人間味あふれる意外な活躍にも注目のシリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 道満って怪しいし一見ヤバそうだけど意外にちゃんと人間らしいとこもあってかわいいし、そういう書き方してる夢枕獏がかわいい

  • 道満のいいやつ感がすごいでておる
    卷属になるならそれでもいいかも、とちょっと思っちゃう
    永遠に離ればなれにならないなら、それでいいや

  • 陰陽師シリーズ。

    長寿シリーズだけど、最初から全然雰囲気が変わらないのってすごい。晴明と博雅のやり取りから始まるのもいつものことだけど、マンネリで飽きたと思わず、むしろ冒頭のその場面を期待を込めて待ち構えているほど。そんな中、今作は道満が主役の話も目立った。後で作者のあとがきを読むと、なるほどなぁって感じ。晴明、博雅が大好きなのはもちろんだけど、このシリーズの道満の立ち位置、本当に大好き。完全なる正義ではないけど、悪でもない。単なる酒好き?このシリーズを読むまでの道満のイメージを良い意味で見事に覆してくれた。
    お話としては「仰ぎ中納言」が一番好み。素敵過ぎな展開だった。

  • 晴明と博雅に絡むとトリックスター的ポジションの道満さんは実は人間味溢れる人なんだなとわかる話が多かった。道満と晴明に共に優れていて、違いがあるとしたら博雅という友がいるかいないかで、道満さんにとって晴明は自分のifな存在なのかな、と。例の地獄の話も読もうかな。
    それにしても、博雅さんの笛はモテモテですね。皆好きだというから凄い。
    ☆筏往生
    後味悪いというか、欲出ちゃった人の末路というのがなんとも。それがお坊様なのがまた人間の難しさ?なんだろうな。

  • 晴明と博雅が、いつものお互いのペースで、話が進んでいく様子が読んでいてとても心地よかった。
    晴明の家の庭の四季の移り変わりも読んでいて面白い。季節の移り変わりは切ないながらも美しい。
    道満は、今回はいい人なのかもと思える話が多くて、ちょっと思いなおしました。あとがきより、道満の登場には成程と納得。

  • 今回は、蘆屋道満が晴明たちとかかわらず、ひとり主役をはる話が多い。
    舞台も京の都以外で、新鮮な面白味がある。
    今回は、わりといい人な蘆屋道満。
    晴明と博雅について語るところが、心に残る。
    晴明と博雅の日々は、変わらず、安定した陰陽師ワールドで楽しかった。

  • 面白い
    スルスルと読める
    伊那谷にたどり着いた
    都の男に騙された 
    妊娠している女の話が面白い

    懐かしい伊那谷
    山深い風景が思い出させる

    いつの時代も男女の恋愛は
    同じ
    本当にいい人に出会うのは
    難しい
    都に行った男の忘れない
    いつでも頼ってほしいに惹かされ
    妊娠した女は
    父親の助言を聞かす
    都を目指す
    しかし途中で道に迷い蘆屋道満に
    助けられ
    父親のもとに帰ることにする

    今の時代にも当てはまる
    ストーリー

  • 陰陽師シリーズ。道満の話が面白かった。晴明の話は都から出ず、またからむ相手のほとんどが貴族階級なので同じように感じてしまう。 相手も博雅だし。 それにしても筏往生の阿弥陀如来ともあろうお方が、なぜ救おうとしないのだろうか。(夢枕さんの思想といえばそうなのかもしれませんが)

  • 今回は蘆屋道満の話が多かったけれど、相変わらず博雅と晴明はらぶらぶなのね、という短編集。博雅が「季節の移ろいを愛でつつ晴明と酒を酌み交わせるなら、年を重ねるのもいいことだ」と口説けば、晴明も「博雅の笛の音を愛でて?」と口説き返すのがもう、獏さん分かってるなあと。そして、割と悪役ポジで書かれやすい道満が、このシリーズでは憎めない人になってるのもお気に入りです。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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