- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163902685
作品紹介・あらすじ
「製薬会社」と「医療」のタブーに挑む!ディオバン事件で明らかにされた「製薬会社」と「医療」の近すぎる関係とは!?徹底取材で「利益相反」の実態と癒着の核心に迫る。はじめに第一章 カネで動いた子宮頸がんワクチン 1「心の問題」にされた少女たち 2製薬会社のセールスマンとなった専門家 3政治家を動かす製薬ロビイスト 4キャンペーンに加担したマスコミ第二章 薬漬けにされるニッポン人 1高齢者の二人に一人が高血圧? ~隠された数字・NNT~ 2カネで売られる「診療ガイドライン」 3病気をつくる疾患啓発広告 4そして我々は、高い薬を飲まされる第三章 製薬会社のカネに依存する医学界 1タダ飯にたかる医師たち 2「奨学寄附金」という袖の下 3都合よくつくられるエビデンス 4利益相反が生んだ薬害第四章 癒着を引き剝がす処方箋参考図表あとがき
感想・レビュー・書評
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2015.8.12015.8.6
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統計学セミナーの先生に薦められて。ストーリーに憶測が多いので微妙な感想だが、データ解析のある一面は見れた。けど人には薦めないかな、、
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医師と製薬会社は切っても切れない関係にある。クスリを処方しなければ医師は商売が成り立たないし、医師がクスリを使わなければ製薬会社は商売が成り立たない。本書では子宮頸がんワクチン、高血圧、動脈硬化、うつ病、認知症に関して取り上げている。医学的・科学的な判断はリスクとベネフィットを両面から見なければならず、使うか使わないかの判断は個々の患者で異なり非常に難しいが、本書では「利益相反」というカネの面からメスを入れている。
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医薬品業界と医大・医療機関との癒着構造、人の一生を・場合によっては命をも左右する情報操作を、特定個人の利害の為に好き勝手にしている既得権者達について書かれたノンフィクション。
子宮頸がんワクチンの件は、自分にも娘がいてワクチン接種を行った身としては、”こんなリスクが有ったのか!”(しかも情報収集すらしていなかった)と驚愕。
勿論、まじめに医学の進歩・人を助けたいと考えて研究に励む人達も少なくないのだろうが(?)、行政機関の最終決定に対して力を持つ者達にウソをつかれたら、どうしようもない。
製薬会社と医科大学の癒着を継続させるような仕組みが存在しており、おいそれとは解決できる問題ではないという現実が辛い。 -
若干思い込みすぎていて客観性が欲しい書き方ながら、
確かにそうだな、と無知を反省。
知らないことは怖いことだ。
全部が真実じゃなくても、
物事の多面性を考えられる人間にならねば。
ガンペプチドワクチンの治験者になった母に
日本での認可に無駄に時間がかかり
研究者が国外に流出する話をしてくれた先生を思い出す。
患者本位って、組織単位になった途端に有耶無耶になる。
金の問題はなかなかつぶせないしな。 -
the NNT www.thentt.com
number needed to treat 一人の死亡や病気の発生を防ぐために、何人がその治療をうけなければならないか
相対リスク減少率
DCT広告 direct to consumer
薬の名前がでてこない広告
薬事法により、医療用医薬品の広告が規制されている
アステラス、ファイザー 2007- 動脈硬化性疾患予防啓発活動
MSD AGA
disease mongering 病気の押し売り
製薬会社 働きかける相手を医師から一般消費者にシフトしている
製薬会社のサポートのない学会 日本精神神経学会
サンシャイン法 製薬会社や医療機器メーカから医師や研究施設に提供された金品の公開
www.cms.gov/openpayments