- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163904290
作品紹介・あらすじ
この人だけが私で他の人たちが私でないのはなぜか。すべての人間に意識があるのに、現実に感じられる意識が一つしかないのはなぜか。一つはあるのはなぜか。無限の時間の中で、なぜここが、そしてここだけが〈今〉なのか。〈私〉の精神を〈私〉から他者に移動させてみる、あるいは時間を〈今〉から過去に移動させてみるといった思考実験。また、「時間の矛盾」を主張したマクタガートの議論を通じて、これまで覆い隠されてきた〈私〉と〈今〉をめぐる問題の核心に迫る。存在と時間の深遠を問う哲学的冒険!
感想・レビュー・書評
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風間くんとは話を交わしたことがある。その風間くんに影響を受けて書かれたようだ。というより、理解されない可能性が高いのだよ。注が多くて、分かりにくかったりしてね。でも、なんというか、『私、今、そして神』を読んでからじゃないと意味が通じないかもね。この本は後半の時間論にこそ重きを置いているようだ。でも狂いそうだよ。ここに今、私が存在していることが。驚きは増せど減ることはなし。物凄く当たり前なことのそれが、全く奇跡なんだ。直接話法があることによって間接話法が存在するように。同じ対象があるかもしれないけど、それを指示する方法って色々あるものでして。でも、それによって違う対象を指すことにもなるわけで。でも、何かが共有されていることもあるのでしょうか。言葉が成り立つっていうのはすごく不思議。誤解されるところは存在論と認識論の違いがあって、永井さんは存在論のなかを生きている。自分は認識論のなかを生きていたように思う。認識できないものは存在しない、という原則に生きていた。
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【〈私〉と〈今〉の不思議をめぐる哲学的冒険!】なぜ生み出される意識は数多くあるのに、私が意識できる意識は一つなのか? 存在と時間をめぐる哲学上の難問に挑む、哲学の旅。
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Twitterで紹介されていたもの。ちょっと気になる。最初100頁ほど読んでみたが、いまひとつ面白くないので図書館に返却。