- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163904474
作品紹介・あらすじ
二〇一五年一月、社会人特別入試枠で合格した欽ちゃん。七十三歳の大学生活は、一体どうなる?毎日一番前の席で講義を受け、テスト勉強に四苦八苦、はじめての学食に感激し、陸上部の“スペシャルサポーター”に就任……。大学は本当に「ボケ防止」にいいの?四月の入学式から始まり冬休みの三月まで、山あり谷ありの一年間をレポート!4月入学式では嬉しいことがたくさんあったんだよ。5月ところがどっこい、ぼくは講義にほぼ毎日出ている。6月女の子たちに誘われて、初めて「学食」に行ったよ。7月道草や寄り道が楽しいのは講義も一緒。8月実は、いくつかの試験に出席しなかったんだ。対談 白澤卓二(白澤抗加齢医学研究所所長)「たいへん立派な『成人病予備軍』です」9月同級生たちも、久々に会うと顔つきが「大学生」になっている。10月スーツ姿の学生の顔がぱっと輝いたのは嬉しかったね。11月駅伝チームの「スペシャル・サポーター」に任命されちゃった。12月大学生活は、仕事についても考えさせられるから面白いね。1月何だか胸が詰まって、僕は感動してしまったよ。2月テストがないのだと思うと、どうしたって気合いが入らない。「学生としての一年間」はこんなに早く過ぎていくんだ。3月対談 大八木弘明(駒澤大学陸上部監督)「欽ちゃんが来てくれると、みんなの顔が綻ぶんですよ」(目次より)
感想・レビュー・書評
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欽ちゃんの考え方や生き方を知れたそんな本でした。本の内容は欽ちゃんが73歳にして入学した大学での生活とそこから考えることというもの。
でも、そこには欽ちゃんが73年という月日を生きてきた経験から見た大学での生活、勉強であって、欽ちゃんだからこそ感じれるものなんだろうなと思った。
ダメな奴や0点を取る奴ほど短所を長所に変えたらすごくなるという考え方とか、100点をとれるテストしか出席しないとか・・・今までに思ったこともないような考え方にハッとさせられた気もした。
子育て世代の人にも読んでみるといい本なのかと思った。
私ももう一度大学で勉強したくなったし、卒業とか単位にこだわらないただひたすらに勉強を楽しむ、そんな大学生活をしてみたいと感じさせられた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり、好きだなぁ。
いろいろ浸透したらいいのに。 -
お笑いに対してこれだけ考えていたことが衝撃だった。これが第一線で活躍するものの姿勢かと思った。欽ちゃんの哲学が参考になった。
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旅行の移動時間にゆっくり読もうと思ったのに
面白くて一気に読んでしまった。
「一回社会に出て、仕事が出来るようになってから
大学に行くのはオススメだ(中略)十代、二十代よりも、
ずっと楽しめるから」
というのは、すごく私も実感している。
親にお金出してもらうより、自分で稼いだ金を払って
勉強することにした方が、本気になるもんねぇ?
優しい口調なのだけど、大事な言葉が多くあった。
これから日本は少子高齢化社会を迎える。
シニア活用は大きな課題ではあるが、それが
お仕着せでは意味がないし、お互いに不幸だ。
70代である欽ちゃんは、そのシニア当人の感想を、
その重ねた人生経験の深みのある言葉で話している。
そして、何よりも、とても楽しそうだ。
若い子(同級生)との就職について話すのでも
「大切なのはどんな仕事に就くかではなく、
その仕事をどんなふうに楽しめるか。いかに仕事を
面白くしようと工夫できるかだよ」
生きるなら「面白い・嬉しい・楽しい・美味しい」を
いっぱい経験した方がお得だと思う。
幸せの形も、千差万別なので、お互いに気持ちのいい
社会を作っていくヒントがこの本にはあるかも。
シニアも、子供も、もちろん大人も、みんな生きるのが
「なんて素敵!」という社会にしていきたい。 -
絶対、本が出たら読みたいと思っていた。
欽ちゃんが大学に合格したと知った時から気になってた。
これは本当に若い大学生、いや全ての人に読んで欲しい。
欽ちゃんって凄い。勝ちでいきたいからテストを受けないなんて凄過ぎ。
現役大学生はやっぱり4年間で卒業したいから、単位を気にしちゃうけど、欽ちゃんは単位を気にしないから、現役の子達より全て身につくと思う。
尊敬しちゃう。これからも応援しよう。