弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906843

感想・レビュー・書評

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  • いっぱい伏線を張ったのに巻き取れてないというか、これで終わり?疑問だらけで終わった。
    うーん、世界観は造れたか?むずかしいなあ。

  • 第一部終了の今回、猿と烏の因縁に決着がつく。
    裏と表、全てがひっくり返る逆転の構図。
    雪哉がもう・・・かわいそうで。彼のこの先の人生に、少しでも希望があればと願わずにいられない。
    第二部、待ってます。

  • 前作『玉依姫』から繋がる、完璧なラストでした。このファンタジーはキャラクターに依存していない。しっかり世界観だけで勝負している。雪哉ラブな私でもそれが嬉しいのです。『玉依姫』を読んだときには展開の激変に戸惑ったものですが、今作で、二作目と同様に別視点から描かれ真実が明らかになる過程に夢中になりました。構成力に唸りました。かわゆい腹黒美少年だった雪哉はメキメキと成長してしまい残念でしたが、最後の彼の姿がまた涙を誘い、雪哉ラブは永遠であると自覚。本当に最後まで大満足の傑作です。大好きです。

  • 八咫烏シリーズの六作目。

    簡単にいうと、
    前作の残念な感じはそのまま、覆されることはなかった。
    非常に残念。

    最後は謎解きというか、説明みたいになっていたし、
    卵生の話も何を今さら、という感じだったし、
    世界観が良かったが故に、残念。

  • 人気シリーズ完結ということで、大いに期待していた一作。
    すごく、がっかり。

    前半は、前著『玉依姫』の舞台裏をなぞっているだけ。
    第一作から第三作までが出色の出来ばえだったのに、同じ作者が描いたとは思えないほど凡庸で色あせて見える。広げ過ぎた風呂敷を畳みきれなかったのか。
    ラストで明かされた若宮の過去の記憶やら、猿の正体やら、謎明かしの部分が杜撰。あまりときめくような、キャラクターどうしの掛け合いもない。文章の表現力も稚拙。字数稼ぎのために改行ばかりで、下が空白で萎える。なんで若宮はあんな超ヘタレにする必要があったのか?(読者に人気がないから?) 浜木綿は乱暴な男言葉だけで、見せ場もなく。雪哉の作戦も別に奇をてらったものではない。

    失礼ながら、日本初の壮大なファンタジーとしての、『守り人』シリーズ(あれも王室の父子の確執でしたね…)や『勾玉』シリーズと比べてしまうと、中途半端に現代人社会と日本神話の設定を入れて、著者独自のファンタジー性を薄めてしまった分見劣りがするし、何より、人間の描き方が漫画みたい。『十二国記』みたいな、異界と人間界とが同一平面にあるような設定を半端にゆるく採用して、うまく機能していない感じ。ファンサービスのためのキャラ萌えするためのシーンだけ丁寧に書いてるような。

    今回は第一部完で、まだ続くらしい。
    今作が良かったら、文庫版で揃えようと思ったけれど、図書館で借りただけでいいやと思ってしまいました。

    第三作あたりまでは、二十歳の人が書いたとは思えない、大人びた作風に心ひかれましたが、ひどく残念。

  • 前巻の『玉依姫』と対をなす、山内側の物語。
    伝説上でしかなかった山神の出現、大地震、猿の襲撃……さまざまな災厄が山内をおそう。第一部の完結編。

    シリーズの最初の方感情のあまりなかった若宮が人間らしくなってきてどんどんかっこわるくなってくるけど、雪哉は相変わらずこわくていい。わくわくというか、ハラハラしながらよみすすめた。澄男とますほが気になる。外伝の短編よんでてよかった。第一部完結とのことなので、第二部はどういう方向にすすんでいくのかなーとたのしみ。おもしろかった。シリーズのなかでお話だけでいうなら4巻がいちばん好みだったかも。

  • 久しぶりに発売日に新刊を買いました。
    図書館で順番待ちするなんて考えなかった。
    そんな本、どれくらいぶりだろう。
    その日のうちに読み終えてしまったのも、ここのところないことでした。

    八咫烏シリーズは、新刊を読み終えた途端に、遡って前の本が読みたくなる。実に面白い。
    何度も何度も楽しめる。

    どっぷり山内の世界に浸りきることができる。
    素敵だわー。

    もっともっと楽しませてほしい。
    もっともっとあの世界を知りたい。
    幸せだ。

  • むーん。
    少し物足りない感。
    一つシリーズ飛ばしているからか?
    なぜ雪哉があんなに冷徹になったのかがわからない。

  • うーん。
    ハラハラしながら読みました。面白くもありました。
    ただしんどかった。
    玉依姫がしんどくて、そのあとしばらく忙しくもあって読めなかったのですが、あまり時間をあけずに読んだほうがいいと感じました、この作品。
    3と4ではとても楽しく読んで雪哉や仲間たちがこの先楽しみだなー!なんて呑気に思っていたのが夢のような。
    あぁ。。
    雪哉ーー。辛い。
    星2つはやはり玉依姫からの弥栄への持って行き方がなかなか面白い展開だとは思うものの。
    読書を楽しみたい一読者としてはただただ辛かったです。
    きっと物語の作りとしてはとても珍しく星4つか5つくらいでしょう。
    個人的な好みとしては星3くらいですが何にしろ展開がしんどくて。あと雪哉もだけど仲間が、、それに奈月彦や長束とか、キャラがあんなに愛しかったのが嘘のように皆シンドイ展開で、、とにかくキャラを愛せる隙がなかった。。
    これを刊行当時ではなく、続きが読める現在で読めてるのがただ一点嬉しい。

    楽しいキャラと展開希望だけど、この先もハラハラさせられそうな予感。

  • 978-4-16-390684-3
    C0093¥1500E.

    弥栄の烏 (いやさかのからす)

    八咫烏シリーズ 1章6巻.


    2017/07/30. 第1刷
    著者:阿部 智里(あべ ちさと)
    発行所:株式会社 文藝春秋

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著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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