弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906843

感想・レビュー・書評

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  • 知り合いだと思って
    肩を叩いたら
    知らない人だったみたいな
    そんな読後感
    今回は切なかったです

  • 雪哉がどう言っても八咫烏の方が猿よりヒドいと思うんだが…。前作の玉依姫を読んでいないと全体を俯瞰できない造りだね。

  • どうやらこれが最終巻のようで。

    真赭の薄の視点だとこうなるのか。ってのと、
    やはり真価は非常時にこそ現れるんだなと。

    奈月彦は真の金烏ではあるけど、その力が発揮できる世界以外では人並みかちょっと優れている程度でしかないってのがよくわかる。

    その分、雪哉の並外れた知力と胆力が目立つんだけど。
    彼は見方によっては冷酷非情な男になってしまうが、何よりも民を第一に考えその為の最善策を実行する為に必要な事をしているだけなんだよね。 
    今後の山内を実質的に治めていくのは彼なんだろうな。

    大猿達の数百年もの間を兎にも角にも恨みを晴らす為だけに費やしてきた生き方は哀れだな。 
    こっちは恨みを晴らせれば一族が消滅しても構わないって考えだから自ずと結末もああなるしかない。

    この後一体あの山内の世界はどれぐらい持つんだろうねぇ。 最終的にあの世界は滅びても別の世界で生き延びてそうな気もするけど。

  • 玉依姫と一作として書くべきだったと思うな

  • あれで終わりは寂しい!

    最後ちょっと難しくて理解できない所があったし
    何か物足りない感はある

    今後すばらしい色彩とキャストで映像化されることを期待する

  • シリーズ6作目。
    第1部完結。

    前作「玉依姫」と対をなす物語。
    あの時山内では何が起こっていたのか、そして、猿と烏と山内を巡る歴史が紐解かれる。


    猿の話を聞いて、土地神としての立場も、その誇りも、全てを奪われた事の怒りも悔しさもよくわかった。

    でも、もちろん烏全部憎いとなるのはわかるけれど、発端は、都からやって来た烏と、猿と共に山を守っていた女の烏。
    金烏の始まりはその子孫…っていうのなら、生まれた時にはすでに神の使いだったということで本当に知らなかったという可能性もないかな…なんて、ちょっと小理屈こねてみる。

    ともあれ、古の山の神が2人いて、そのどちらも女だったというのは興味深かったです。



    雪哉の冷酷さにちょっと引きながらも惹かれてしまう。彼はどこへ向かうのか。
    澄尾の気持ちはせつなかった。
    浜木綿の言葉や、新たに生まれてきた生命は、本当に救いだった。
    浜木綿と真赭の薄のシーンは、どれもとてもよかった。

  • シリーズ一作目を読んだ時に、ここまでのお話になるは。私は日本のあっちにもこっちにも神様がいると言う考えは好きなので、とても興味深く読めました。ところで志穂はどうなったのでしょう?普通の生活に戻れたのかしら。シリーズはこの先続くのかな?次は奈月彦と浜木綿の娘の話かなー?

  • 前作「玉依姫」の烏側視点の作品。前作があまりに衝撃だったので、今回はそれ以上の衝撃はなかった。第一部完結なの?まだまだこの世界は終わらないってこと?それとも崩壊に向かうの?気になる!

  • ずっと面白くてここまで一気に来てしまった。たしかに「第一部完」だ…ひとつの闘いは終わったけどここからが本当の試練。雪哉が好きなのでひたすらにつらいです。

  • もったいなくてなかなか読めなかった最新刊。
    1作目を読んだ時には全く想像もしなかった壮大な物語。毎回違う顔で語られていく大きな流れが本当にすごい。
    最後の浜木綿の言葉に涙。こういう所、女性の方がたくましいよね、きっと。
    さて。もう一回最初から読むぞー。

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著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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