おい、マジか。池上彰の「ニュースを疑え!」

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907161

作品紹介・あらすじ

その情報にはウラがある!トランプの嘘ニュースから、安倍政権べったり新聞までもう騙されない情報術レッスン51≪「おい、マジか」そもそもニュースを疑ってかからなければならない。厄介な時代になりました。まずは嘘を嘘と見破るだけの幅広い情報と常識を持った上で、驚くようなニュースが飛び込んできたら、「待てよ」と疑ってかかることです。情報源がどこなのか。他の情報機関が追いかけているか。――「はじめに」より≫池上彰さんの著作史上もっとも“品のない”タイトルの本作。いったいどんな報道に対して「おい、マジか。」という痛烈な批判がなされたのか? ぜひ確かめてください。トランプの嘘ニュース、安倍政権の“お友達”優遇政策、そして繰り返される北朝鮮のミサイル発射――テレビの画面に「おい、マジか?!」と突っ込みたくなるニュースばかりの毎日に役立つ、情報の読み解き方です。小池百合子都知事はじめ、半藤一利氏、出口治明氏とのBIG3対談も収録!【目次より】①フェイクニュースを疑え!――トランプ「ロシアゲート疑惑」②権力者を疑え!――忖度ばかりの日本政治③炎上PRを疑え!――まさかの大統領選④危機を疑え!――「シン冷戦」北朝鮮と韓国⑤組織力を疑え!――EUのホンネと建前⑥リーダーを疑え!――カリスマか、独裁者か⑦グローバル資本主義を疑え!――さまよう国家とマネー⑧科学の常識を疑え!――エネルギーが変わった⑨ニュースを疑え!―おい、マジか。民主主義はどこへ

感想・レビュー・書評

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  • 2021I114 304/I
    配架場所:A1 東工大の先生の本

  • この本は2年前の本。古さに気づく。しかし、トランプ・習近平・プーチンなどの動き、いまにも通じ、さらに悪化している。フェイクニュースの氾濫する中、ファクトをどう見極めるか。
    トランプのように情報発信して、批判は情報操作でもみ消す。批判者を駆逐し、お友達ばかり周りに集める。結局は「はだかの王様」になっていくのに気が付かない。「忖度」首相は証拠文書をないことにしている。フェイクについて調べているFBIの長官などを次々に左遷している。似たようなことをするものだ。歴史が後世どのように評価するだろうか。

  • コラムの寄せ集めかな?普通。。
    でも、中東問題とかは、歴史が分かりやすく整理されていて良かった。

  • ちょっと池上さんには似つかわしくないタイトルだと思ったら、編集者のアイディアとのこと。池上さんの本は、表紙にだいたいご本人の写真が載っていて、どうにも戦略性を感じていたけれど、同じような理由なのかな。主に世界的な政界の有名人の似顔絵がイラストタッチだけれど特徴がよく出ていて似ている。北朝鮮の大陸間弾道弾の説明を始め、「初心者」の目線に立った「そこからですか?」的な説明に「丁寧」な姿勢を感じる。このあたりが人気の秘訣? 2017年9月に発売された本にしてはもう少し内容が古いような感じだしたのだけれど、対談や元記事が2016年のものだったりして、なるほど納得。時事問題を自分事だと思って興味を持って、ニュースや新聞の内容を鵜呑みにせずに、頭で一回考えてみることは、池上さんの言うように、非常に重要。

  • ジャーナリストである池上彰氏が様々なニュースを氏独自の切り口から鵜呑みにせずに新しい角度から見ることを提唱した一冊。

    トランプ大統領とロシアの関係や安倍政権で話題となったモリカケ問題や韓国や北朝鮮の内情や中東情勢など社会で話題となっているニュースに氏ならではの視点で解説されており、新しい視点を得ることができました。
    また、小池百合子都知事やライフネット生命の社長である出口治明氏などの対談も収録されており、氏だけではなく違った観点からのニュースの見方も知ることができました。
    また、イスラム教やエルサレムについてや経済などの基礎的なことも知ることができ勉強になりました。

    そんな本書のなかでもトランプ氏の戦略が炎上商法であることや小池氏の戦略については印象に残りました。

    本書を読んで池上氏の見識の深さに感嘆するとともに世界や社会の見る角度に新しい視点が加わった一冊でした。

  • ★小池百合子氏、半藤一利氏、出口治明氏との対談が教養のぶつかり合いで楽しい。

  • 「週刊文春」2016年4月~2017年8月の「池上彰のそこからですか!?」を大幅に加筆修正したもの。
    ですからトランプ氏についてが圧倒的に多いですが、
    新聞テレビでよく目にしながら曖昧にしていたことがハッキリしたので、とても良かったです。

    そして、手に取って初めて知ったのですが、小池百合子さん、半藤一利さん、出口治明さんとの対談が掲載されていて、とてもお得!
    池上さん、小池さんと穏やかに話されていたけど、明日の特番でどんなことを言うか気になる。

    ところで池上さんはトランプ氏の言葉を訳す時一人称を「俺」とします。
    そう思う人は多いでしょう。
    その一方で笑ってしまったのは、出口さんがプーチン氏のセリフを
    「自分がやっているのはエカテリーナさんと同じことやで。歴史的に正しいことなんや」
    ダーウィンの神髄は
    「先のことはわからないのだから、賢いものや強いものが生き残るとは限らへんで、適応がすべてやで」
    キッシンジャーの言いたかったことは
    「歴史と地理を知らないと外交はできへんで」。

    つまり、出口さんの著作を読んでいるときには気付かなかったけど、出口さんの頭の中の話し言葉は普通関西弁で、文にするときは翻訳しているのだと知りました。
    新しい発見でした。

  • 2017年の春から夏にかけて週刊文春に連載された記事の単行本化らしい。わかりやすいニュース解説を相変わらずよくしてくれる著者が、この当時のニュースを元に解説や意見を記述したもの。タイトルに魅かれて期待して読み始めたが著者の本の中では凡庸な方でベストセラーの新書を読んだ時程インパクトは感じられなかった。合衆国の大統領批判や大手の若手?のマスコミ批判が印象的だったかな。かの大統領がどれだけ滅茶苦茶で心配な存在なのか少しわかった。半藤一利氏とライフメット生命社長との対談は良かった。

  • 時事問題解説。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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