- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163908359
作品紹介・あらすじ
八咫烏外伝 烏百花 蛍の章累計85万部に育ったヒットシリーズの番外作品集。第一部全6巻の壮大な歴史の流れの中、キャラクターたちは一方でどんな人間関係を結び、どんな風に育ち、事件の裏側でなにを思っていたのか。本編で描かれることがなかったそれぞれの物語には、著者ならではの深い人間観、切れ味鋭くキラキラした直球の感動と展開が満ちています。オール讀物に一編ずつ掲載され、電子書籍でも快調な売り上げを記録する4編「しのぶひと」「ふゆきにおもう」「すみのさくら」「まつばちりて」に加え、ファンの間でも熱い関心の的である二人の恋愛の萌芽を描く「わらうひと」、シリーズ人気沸騰の立役者・雪哉と若宮が軽妙なやりとりを展開する「ゆきやのせみ」の二編を書き下ろします。後に控える「第二部」の前に、ファンには喉から手が出るほど魅惑的な短編集となることはもちろん、本編を読んでいない人にも、異世界が舞台のリアルで鮮烈な人間ドラマ集として強くアピールできるはず。天才・阿部智里の世界を知る格好の一冊です。
感想・レビュー・書評
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八咫烏シリーズ外伝。
本編では明かされていなかった登場人物の過去、性格などもわかって、一気に理解が深まった気分。
一部を読み終えたタイミングというのが、ちょうどよかった。
真 赭の薄がやっぱりかっこいい!こんな女の人が好きだなぁ。
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八咫烏シリーズの番外編。
金烏・奈月彦を取り巻く八咫烏たちのスピンオフストーリー。
奈月彦と浜木綿の幼き日の出会いや、雪哉の母、北家の姫冬木の生前の話、真赭の薄と澄尾のその後…など盛り沢山。
八咫烏ファンには知りたかった話が聴けて嬉しい限りだろう。それぞれの個性が際立ち楽しく読めた。2016.12.23 -
恋愛ものって言うレビューを見て読まないでおこうかとも思ってたけど、勇気を振り絞って読んでみたら存外面白かった。
むしろ本編より軽いタッチでサクッと読めた。 -
気になる澄尾と真赭の薄の顛末が、良かった。
雪哉につながる「ふゆきにおもう」も興味深かったけれど、
話としては、「まつばちりて」が好き。
本編の細部を思い出せないので、これが誰に繋がるのかはわかっていないのだけど。うーん、彼か?
この作家は、女の情念を描く方が、話に深みを出せるように思うなあ。 -
八咫烏シリーズの外伝。短編集なのだけれど、全部の話が面白かったです。泣ける話もあれば笑える話もあり。
読み終わってしまった今となっては八咫烏シリーズの新刊が早く読みたくて仕方がない。
それにしても、澄尾とますほのすすきのもどかしいこと。どうにかならないものか…。 -
とても素晴らしかった。
まつばちりて、では主人公の想いがなめらかに描かれており心をつかまれた。
ゆきやのせみ、では思わずくすりと笑ってしまった。
最後のわらうひと、では心がときめいて少し顔が赤くなってしまった…。
一冊で胸がいっぱいになる、短編集。 -
八咫烏シリーズの番外編。過去に、巻と巻の間の話に、少し先の話に、めっちゃくちゃ読み応えあったし、好きな子達のことがもっと知れて嬉しい。雪哉がね、好きでこの番外編も若くて可愛らしい頃の雪哉で懐かしさと共に、一部終わりがあれやったからこの先読むのが怖い。