イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163910673

作品紹介・あらすじ

2000年、メジャーリーグ挑戦直前のインタビューから、2019年3月、現役引退直後にシアトルの自宅で行われたロングインタビューまで。スポーツ総合誌Numberを中心に20年間、100時間を超える単独インタビューを完全収録した、イチロー本の決定版。イチロー自身、「僕の言葉にウソはない」と話す、その真摯な言葉から見えてくるのは、スーパースターの偉大なる足跡と、知られざる苦悩、困難を乗り越えた強い心、尊敬すべき仲間との日々、そして家族の絆だった……。『向こうに行くことが夢じゃないですから』(2001年、メジャー入りが決まって)『進化という言葉を使うなら今かもしれませんね』(2004年、シーズン最多安打記録を更新して)『獲りにいって獲った世界一ですから』(2006年WBC優勝後)『みんなが折れかけた心を支えてくれた』(2009年WBC連覇後)『〝イチロー〟は間違いなく、僕の原動力でした』(2019年、引退直後のロングインタビューで)

感想・レビュー・書評

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  • メジャーに挑戦した2000年から引退した2019年までのイチローのインタビューをまとめた1冊。著者は以前にもイチローのインタービュー集を出しているし、雑誌Numberでも読ませるインタビュー記事を書いているが、本書はその中でも最高のものだと思う。言葉をしっかり選び考えながら答えるイチローに対し、著者もまたしっかりと準備をして臨んい出る。言葉のやり取りは時に鋭く、哲学的で、また時にはユーモアをもってなされる。
    超一流のアスリートでありつつ、哲学者的でさえもあるイチローと同時代を過ごせたことは、本当に幸運なことだったと改めて思う。

  • かなりのボリューム

    numberのインタビューを、年代ごとに

    第1章 飛翔 2000〜2002

    第2章 試練 2003〜2005

    第3章 栄光 2006〜2007

    第4章 結実とそして転機 2008〜2014

    第5章 偉業そして決断 2015〜2019

    イチローの言葉にウソはない

  • 自分について。野球について。常に分析して、考えている。見習います。

  • 自分のために(のことも)できない人が、みんなのためにできないですよね。

  • 世間では天才と言われたイチローさん
    しかしそれは単なるイメージで、実際にはとてつもない苦悩の連続だった
    その苦悩に立ち向かいつつ、常にコツコツ進化することを意識しながら努力を重ねていく姿が目に浮かぶ一冊

    自分が仕事で苦しくなる度に、また読みたくなると思う。

  • イチローは世界でもっとも尊敬する人物の一人。彼の目標到達までの考え方を少しでも学びたくて手に取った。

    本書を読むまでイチローは、
    ・鋼鉄のような精神力
    ・超人的な運動センス
    の二つを生まれながらに備えているがゆえに
    ・年間262本
    ・プロ通算4367本
    という驚異的なヒット記録を打ち立てた認識していた。

    ところが彼は意外にも常人だった。
    ・悩む
    ・失敗を引きずる
    ・孤独を怖がる
    ・結構酒を飲む(絶対に飲まないと思っていた)
    ・奥さんが大好き
    ・なにより野球が大好き

    常人どころか、むしろ繊細と言えるかもしれない。
    それゆえ、失敗をしないように努力をしてきたのだろう。意外だったが「彼がそうなら自分がそうでも仕方がない」と少し安心した。

    彼には遠く及ばないが、
    「大好きなことを」
    「諦めず」
    「前向きに」
    「継続すれば」
    常人の一歩先へ行けることを再確認させてくれた。

    印象に残った部分の抜粋。
    「毎日その日の自分にはベストと思うことをやってきた。これ以上やることがない。その積み重ねなんです」

    「友だちは宝です。妻も含めて宝です。弓子は妻だし、相談相手でもあるし、ときには後輩みたいになるし、お母さんにもなるけど、友だちでもある。団体行動は嫌いでも、人間、生きていくのにずっと一人ではさすがに寂しい。友だちは小・中学校で1人、高校時代で3人。少ないほうだと思います」

    「切り替えたことで結果が出せるなら、切り替えたことに意味がある。そうでありたいけど僕は引きずってしまう」

    「よく人より何倍も練習してきたから結果が出るんだって言われますけど、そうじゃない。何倍も努力なんてできっこないんです。ただ、自分の限界を少しだけ超えることを積み重ねてきた。そのことに自信があったから心が折れそうでも泰然としていられたのかもしれません」

    「自分の一番の才能は、平常心でプレーすることなどできない、ということを受け入れていることだと思います。常にリラックスした状態でなければ結果が出せないということであれば続けることはできません。平常心でいられなくても逃げ出さずに立ち向かう。これが僕の才能かもしれません」

  • 400ページ以上の大作でしたが、そのページ数の多さがまったく気になることなく読了。イチロー自身が渡米直前から引退までの間の出来事とそのときの自身の内側を詳細に語っているからなのか、まるで自分がイチローになってメジャー生活を追体験しているかのような気になってしまいました。それほどまでにさまざまなシーンが克明に描かれているということでしょうし、インタビュアーのご苦労もしのばれるというものです。

  • ☆イチロー選手現役引退
    スポーツ雑誌『Number』等で綴られた2000年のメジャーリーグ挑戦直前のインタビューから、2019年3月の現役引退直後にシアトルの自宅で行われたロングインタビューまで20年間100時間を超える単独インタビューを収録した本書。同席したカメラマンに、イチロー選手とのインタビューは禅問答のようだ、といわれたことのある著者がまとめた、イチローの魅力を活字で楽しんでください。

  • "イチロー"は間違いなく、僕の原動力でした…

  • 最大の武器? それは、何かにトライしていこうとしている自分がいる、ということです。

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