CHANGE 僕たちは変われる 日本フェンシング協会が実行した変革のための25のアイデア

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163911106

作品紹介・あらすじ

日本フェンシング界初のオリンピック・メダリストである太田雄貴さん。現役引退からわずか1年後の2017 年夏、31歳の若さで日本フェンシング協会の会長に就任した彼は、フェンシングを「ベンチャースポーツ」と位置づけ、大会演出、外部人材登用、テクノロジーの導入、協会・選手の意識改革など、ありとあらゆるところで「攻め」の運営を貫き、日本選手権の観客動員数を大幅に増やすなど、不祥事つづきのスポーツ団体の中にあって、大きな存在感を見せています。本書には、若き会長がいかにして協会を進化させたのか、その奮闘記であり、行動を起こす時の指針として大切にしてきた「25のアイデア」が盛り込まれています。スポーツに限らず、ビジネスの世界で、個人として、組織として大きなステップアップを図るためのヒントが満載。この一冊で、あなたのビジョンは大きく変わる!

感想・レビュー・書評

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  • 改革と想いをわかりやすく説明してあり、賛同した。
    このコロナの影響が心配です

  • 本で読むといいことしか出てこないが、相当苦労はしているはずだ。
    成功例だけでなく、悪い面、失敗例などは是非聞きたいところだ。
    講演を何回か聞いたことがあるが、並々ならぬ信念の持ち主だし、そのための桁外れの努力をしているだろう。
    とにかく言葉に説得力がある。
    そんじょそこらのサラリーマン経営者とはレベルが天と地ほども違う。
    そもそもこの太田さんはフェンシングで日本人初の五輪銀メダリストだ。
    世界2位まで上り詰めた人の見ている世界の景色は確実に違う。
    協会の古い体制のおじさん連中も、太田に一言も文句を言えないだけの突出した本物の実力があるのだ。
    ここ10年くらいのスポーツアスリートは、私が知っている世代の競技者とは確実に異なるキャラクターだ。
    陸上の為末太氏も、優れたビジネス感覚を持っているし、即ベンチャー企業の社長をやっても彼らは通用するだろう。
    彼らに共通するのは「戦略」だ。
    競技の時でも、外国人のフィジカルに日本人が勝つにはどうすればよいか?を常に考えていた。
    とにかく若い時から世界と戦い、相手を分析し、自分の勝てそうな所を分析し、そこを磨いて勝負する。
    思考回路がそうなっているから競技を離れ、会社経営や協会運営などとなっても同じマインドで対応しているのだと思う。
    結局「やればできる。やってなかっただけ」と言うが、本当だろうか?
    太田氏が協会会長に就任したから進んだ物事ばかりじゃないか。
    協会がどれだけ変わったのかは、本書では分からない。
    ただし、リーダーたった一人が入れ替わっただけで、これだけの実績を残しているのだ。
    とにかく数字が物語っている。
    テクノロジーをどう活用するかを真剣に考え、選手の未来を第一主義とする考えに深く共感する。
    選手第一ではない。「選手の未来」第一なのだ。
    今の若者は未来を見せてあげないと、すぐに次の組織に移っていく。
    何か社会的意義、そして自分の将来の成長を夢見れるような未来。
    これをスポーツでも会社経営でも若者に見せてあげられることが、本当に本当に大事なことと思う。
    人を自分の利のために利用して酷使するのであれば、若者は将来に夢を持つ訳がない。
    我々自身が今までの行動を反省し、改めていかなければいけないことなのだと、身が引き締まる思いだった。
    (2020/3/25)

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著者プロフィール

1958年滋賀県生まれ。同志社大学卒業。小学校3年生からフェンシングをはじめ、小・中学校ともに全国大会制覇。平安高校時代には史上初のインターハイ3連覇を達成。高校2年生のときに出場した全日本選手権では史上最年少優勝を記録する。2004年アテネオリンピック9位。2006年アジア競技大会ではフェンシング男子フルーレ個人で日本人28年ぶりとなる優勝。2008年の北京オリンピックでは、日本人初の銀メダルに輝く。その後、森永製菓株式会社に入社し、2001年ロンドンオリンピックではフェンシング男子フルーレ団体で銀メダルを獲得。2016年リオデジャネイロオリンピックを最後に引退。

「2017年 『英語が苦手でもプレゼンターになったわけ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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