- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163912196
作品紹介・あらすじ
戦闘機の設計に携わった著者が、業界の「タブー」である、「航空機事故の真実」に切り込んだ傑作サスペンス。2019年、最新鋭ステルス戦闘機F-35が太平洋上に墜落。 その後、防衛省は事故原因を、発表した。戦闘機の製造を担う大手国内航空メーカー・四星工業のエンジニアは、「航空機事故には必ずウラがある」ことを経験から知っていた。一方、四星工業は、「官需体質からの脱却」を目指すべく、初のビジネスジェット機の開発計画をスタートさせたが、この過程で悲劇的な事故が起きてしまう。会社は事故原因を発表するも、内容に疑問を感じたエンジニアたちが真相の究明に動きだす。「同じ事故を二度と起こしてはならない」という矜持をもち、ゼロから飛行機を創りあげることに挑んだ航空技術者たちの「最終決断」を描く。
感想・レビュー・書評
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航空機に関する知識は詳しいと思います。
ミステリーとしては物語のラストがもう少し何とかならないかと思います。
極端過ぎですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
未須本有生さん著『音速の刃』読了!
「航空機の事故には必ずウラがある」
航空機のプロが書いただけあって、なかなかのリアル感。
国産飛行機開発は大変なんですね。
とても面白かったです。
ところで現実世界でのT-4後継機問題はどうなるんだろうか?
ブルーインパルス、無くならないでね。 -
<謝>
これは凄く面白い本格ミステリー作品だと思います!!
趣味読書で生業は機械技術者の僕としてはジェット戦闘機がらみのアクション小説だといいなぁと思って手に入れて読んでるうちに途中前半であれぇなんかおかしいなぁこのお話のっけにとって付けた様に書かれているF35の墜落事故もなんだか余人の意図みたいなのを感じるし・・・と思って2/3程読み進めたところで下段部の中間感想を思い切って書いてしまった。結論から云うと下段(推定)感想内容は完全に嘘です間違っていました。ごめんなさい。でもせっかく?書いたので載せておきますw。誠にすまぬすまぬ。
この本めちゃ面白いです。個人差はあるでしょうけれど僕としては全くお勧めの一冊です。面白かった。
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<機>
すわエンジニア垂涎の絶技術ストーリーかと思ったら・・・w。これが割と平凡なメーカー内部の開発話なのである。ストーリーの中心は人であって技術ではない。そりゃあそうだわな技術論だけを展開して多くの人が読んでくれる物語本など書けるわけがない。
加えてどうやらこの本の題名は作者自身が付けたのではなく売るために文藝春秋社という大出版会社が無理くり付けたものなのだろうとハッキリわかる。しかも普通なら音速には超を付けて「超音速の刃」とやるところを超はとって音速のとやった。これは見事に成功しているみたいで僕などがその罠にすいすいと嵌ってしまったわけど。超がつくともうSFでも音速のままだと現実味のあるストーリーが期待できるって感じで。
さらに勘ぐるとのっけのF35の事故の描写部分は文藝春秋に言われて後から書き足したのではなかろうかという邪推などもやりたくなってしまう。仕方がないどこも誰も仕事を成り立たせるために精一杯なのだ。売れなければ食えない。はいこれが真骨頂。すまぬ。 -
2020/09/10 049
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技術的なお話も無理なく加速度上げて物語が展開し、一気に読みました。
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【航空機事故のウラを見抜いて、開発を遂行せよ!】F―35墜落事故しかり、航空機の事故にはウラがある! 様々なトラブルを乗り越えて、民間ジェット機開発に挑む技術者たちの物語。
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航空事故には必ず裏がある!官は不都合な事は発表しない。四星工業が官だけに頼らず、民間向けのリージョナルジェット開発に着手。開発に若手が抜擢。しかし、社内で行手を阻む様々な事を、このようなやり方で排除するというのは、普通あり得ない。最後の幕引きもどうかと思うが…