- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163915906
作品紹介・あらすじ
現地での撮影写真、多数収録!
数々のスクープ写真で知られる報道カメラマンの不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹さん。
2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、日本メディアのほとんどが現地入りを躊躇していた3月5日、ポーランドから陸路でウクライナ入り。
3月12日にはロシア軍が13キロまで迫っていたキーウへ。以降4月17日に出国するまで、ブチャ、イルピンなど各地で取材を続ける。
5月中旬には再びウクライナへ。東部ハルキウを取材。 激戦地の取材から見えてきた「戦争の真実」とは?
感想・レビュー・書評
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宮嶋さんはイラク侵攻時のバグダッドにも赴いた戦場カメラマン。ウクライナで戦争が始まると聞いて写真家 宮嶋茂樹がいても立ってもいられずに、戦場に向かってそこで見聞したことをレポートしたもの。驚くのは、日本の大手マスコミがほとんど顔を見せていなかったということ。おそらくは社員を命の危険がある場所に行かせることはできなかったのだろう。気概は買える。
ただ、もしかしたらフリーのカメラマンが行って取ってこれる情報や絵は、もはやこの時代においては昔ほどの価値はないのかもしれない、と本を読みながら思っていた。先ほど日本の大手マスコミが行っていないと書いたが、日本人がその場にいなくてはいけないということでもないのかもしれない。ウクライナに関する本としては、豊島晋作の『ウクライナ戦争は世界をどう変えたか』の方が読んでいてウクライナ戦争のことをよく知ることができた。そこで問われていることも深い。
戦争も変わるし(それほど変わっていなかったという見方もあるが)、ジャーナリズムも変わるのかもしれない。
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『ウクライナ戦争は世界をどう変えたか 「独裁者の論理」と試される「日本の論理」』(豊島晋作)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4046059311詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウクライナまで命懸けの取材記ではあるが、読み物としては面白くなかった。写真は迫力があった。
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・戦場の取材によく行けるものと感じた。
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61歳、これが最後の戦場だという戦場カメラマン渾身の戦場ルポ。
日本のほかのメディアよりいち早くフットワークよくウクライナ入りしたカメラマン。テレビだけでは分からないリアルなウクライナの姿。WiFiが使えたり食料事情良くガソリンも購入できるという不思議な世界。悲壮感はなくどこかようきなウクライナの人々。
ちょっと取材から出版までの期間が短いのか、中身がこなれていないが写真の持つ説得力はさすがである。