沖縄有事 ウクライナ、台湾、そして日本――戦争の世界地図を読み解く

著者 :
  • 文藝春秋
3.00
  • (0)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 34
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163916859

作品紹介・あらすじ

安全保障の鉄則は「最悪のケース」を想定することだ。
ロシアのウクライナ侵攻前に、専門家の多くは、「ウクライナ全土への侵攻は、軍事的に見て、あまりにも無謀すぎる」と語っていた。
しかし、プーチンはウクライナ全土へ侵攻したではないか。
今、中国の台湾侵攻についても、「中国は台湾を無傷で手に入れたいはずだ。敢えて戦争は仕掛けないだろう」という言説が主流である。
本当にそうだろうか。
もし、中国の台湾侵攻が起きたとき、日本も戦場にならないとは言い切れない。「中国が日米を巻き込むはずがない」というのは、あくまで私たちの願望に過ぎない。
今や、起こらないはずの戦争が起こる時代なのだ。
習近平の中国がやって来たとき、日本に備えはあるのか。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  ウクライナ戦争に始まり音威子府と露、大洋州と豪、南西諸島での自衛隊の動きと住民保護、国家安全保障戦略とその課題、とバラエティ豊かに詰め込んだ幕の内弁当のような一冊。個々の内容は記者らしく読みやすく、現場取材や自衛隊OBを中心とするインタビューも多い。そして著者は、日本で不足していた安全保障をめぐる国民的議論が必要だと締めくくる。

  • 「沖縄有事」がタイトルだが、サブタイトル通りに広く日本、世界の安全保障がテーマだった。
    先の防衛3文書はたいした議論もないまま、これまでにない安全保障戦略と防衛指針が示された。比較的好意的な見方が多いように思っていたが、そもそも3文書を同時に発表するのが問題だという。国は防衛をどう使うのか、次に自衛隊に何を求めるのか、その上で必要な装備が決まるのだという。言われてみれば確かにそうだ。
    大切なことから議論を避けていれば、いつまでも私たちの頭と心は現実から遊離するばかり。いざとなれば誰かが。。。でなく、自分たちで決める。そんな当たり前のことを改めて考えた。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1325479

  • 【中国は必ずやって来る。備えはあるか!】プーチンのウクライナ侵攻の次は、習近平の台湾だ。元米軍司令官が「6年以内」と指摘した極東有事。日本の準備は出来ているのか。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

朝日新聞ソウル支局長。1965年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、大阪商船三井船舶(現・商船三井)に勤務し、1991年、朝日新聞社入社。瀬戸通信局、政治部、販売局、機動特派員兼国際報道部次長、全米民主主義基金(NED)客員研究員などを経て現職。著書に『北朝鮮秘録 軍・経済・世襲権力の内幕』(文春新書)、『戦争前夜 米朝交渉から見えた日本有事』(文藝春秋)がある。

「2017年 『金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

牧野愛博の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×