- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163917146
作品紹介・あらすじ
明治大正時代の女性でたどる日本近代史。
「女道楽」勝海舟の妻・民子、皇統を繋いだ柳原愛子、日満一体の象徴とされた愛新覚羅浩、勤王の志士になりたかった高場乱、「EUの父」を生んだクーデンホーフ光子……時代に翻弄されながらも運命を切り拓いた女たちの歴史人物伝。
感想・レビュー・書評
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2024年最初の読了です。
歴史に名を残した人もいれば、家柄からそんな運命を歩いた人もいる。そんな歴史的大事に関係した女性たち。
今のように男女平等ではない時代の女性たちがいかに生きづらさを抱えていたかが窺える。
第6章にまとめられた中に、タイトルに沿った女たちがしっかり生きたと感じられる。
知っている名もあれば、初めて知る名もあるが、何より歴史のなかの点と点が結ばれるというものがいくつもあった。
読みやすくまとめられたものだが、読み応えがありとても良書でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙の女性とタイトルに惹かれて手に取ってみたら著者は『女帝 小池百合子』の石井妙子さん。これだけで期待値爆上がりだが、本書で紹介されるのは「教科書で取り上げられるような人物よりも、誤ったイメージを植えつけられ批判にさらされてきたり、これまで光を当てられることの少なかった女性」を優先した、との事。女こどもの立場、社会常識が今とはあまりにも違う事にはうんざりさせられるが、女性たちの凄まじい生き様からはしたたかでしなやかな生命力のようなものも伝わってくる。女たちの孤独な闘いが今も続いている事に嘆息しつつも女性同士の強い連帯の裾野が広がって来ていることに希望を感じた。
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良かったよ
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【明治大正、女性でたどる近代史】文明開化が叫ばれ新時代の到来を夢見た女たちがいた。伊藤梅子、勝民子、柳原愛子ら時代に翻弄されながらも生き抜いた歴史人物伝。