- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163918273
感想・レビュー・書評
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「これはセンスがよくなる本です」の言葉の真偽のほどはわからないけど、センスとは何か、センスを生活の中でどうとらえていくかという事はよくわかった。
本の内容には直接関係ないけど、4章まで読み終えたところにあった「前半のまとめ」がよかった。
論説文をフムフムと読んでいて、途中で「それで結局どういうことだったっけ?」となることがあるのだけど、まとめがあったお陰でそこまでの内容がしっかり整理されて、後半もスムーズに読めた。
このスタイル、広まってほしいなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
普段の日常生活において、見聞きする「センス」という曖昧なワードに引っかかり、購入した本。
「センス」や「地頭」という用語が、人を振り分ける文脈で使われる排他的なワードである、というのはまさしく自身の体感に基づいてる。
文章全体として、哲学的な話しが多いので、所々よく分からないところがあった。
要するに、鑑賞する作品の意味ではなく、0→1に移りゆく際の多くの次元の波のうねり(=リズム)を見出すことが、センスとのこと。
であれば、この本自体を読了することで、センスを向上させる・磨くなどの意味を求めるのではなく、文体や扱う例などの見えにくい点を見出して揺らぎを楽しむことこそがセンスなのだろう。 -
センスのパーツを教えてもらい、センス良くに対する姿勢を学ぶ。センスとは、というとこの本から学んだ事を、自ら取り組むこと。これが「センスが良くなる」ことと思い取り組む。
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サブリミナルドゥルーズ
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難解な純文学や映画、現代美術に触れたとき
意味を求めすぎないとはどういうことか
そこにリズムを感じるにはどうすればよいのか
哲学者による世界の見つめ方。
著者のこれまでの本より遥かにわかりやすく書かれてあるが、後半の実践はやや難しい
でもおもしろかった! -
いやー良い本を読んだ。
映画や音楽、美術を題材に、なるほど、そうだったのか、そういう見方もあるのかという発見が多々あった本。書かれている文章も難しくないし、誰でも来いよ!と言ってくれている様な気配もする。
もっと早く読みたかった。いや〜この本きっかけで美術に興味湧く人増えるでしょ。
千葉雅也さんのNote購読してみようかな。 -
自分が作品を観て感じたことを言語化するのは美学の観点で有意義だという主張には共感した。作品から見出される美についての説明が続いたが、それが個人から湧き出るセンスとどう結びつくのか、判然としなかった。
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悪くはないのだが、何かしら自分の期待しているものや自分の考えていることとの微差が良い意味での微差でないためか、心のなかで疑いながら読んだ。いささか冗長とも感じるが、哲学専門書ではないだろうからしょうがないのか。それをそう捉える背景と理路に納得いかない、というか。
他方で、実際的に、そういう見方もできるか、と腑に落ちる記述もあり、私にとってまるで合わない本というわけではない。同じ部署だと相性悪いだろうけれど、別の部署の同期くらいなら、ちょうどいい距離の本。 -
納得。私が、2つの方向性が違うものを摂取しようとしてきたのは、無意識なのか意識的なのか。高校時代に読んでしまったら、いろいろネタバレ。最近、文化資本についての言及を目にすることが増えたなあと。