ビリー・サマーズ 下

  • 文藝春秋
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163918327

感想・レビュー・書評

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  • 2021年8月刊のBILLY SUMMERSを翻訳して、2024年4月文藝春秋刊。アリスが登場して、俄然面白い展開が始まり、目が話せなくなる。これほどの展開を見せてくれるキングは魔術師かも。ビリー、アリス、バッキーの会話も楽しい。予想していなかったラストも強烈で、このあと、アリスはいったい、どうするんだろうと、とても気になった。ありがちな展開だが、登場人物たちの描写が素晴らしく、すっかり感情移入してしまった。感無量。

  • この人がここでこうつながるのかー
    っていう面白さはありました

    いろいろな根本の原因は
    日本の戦国武将のような
    アメリカ版というか、事実ありそうな。。

    でも、小説の中に、小説を描き
    そこから話が進展していくところは
    とてもおもしろいし、興味深かったです。

    もっとスティーブンキングに詳しい方や
    原本で読むことができるかたなら
    もっと、キングと作中作の違いがわかり
    興味深く読まれるかと思います。

    単純な感想は、すごく切ない。です。

    異能機関のすぐ後に読んだけど
    異能機関もそうだったけど
    なんか最後切なくなるんだよね・・・
    そういえば、グリーンマイルもしかり。
    グリーンマイルは映画で何度も泣いたけど
    本で読むと
    、やっぱり切ない感情だけ残るんだよね・・・

  • さすが 面白かった
    ビリーサマーズの物語
    ビリーサマーズは殺し屋で、罰を
    受けなきゃいけないって言ってた
    けど、愛すべきいい人
    アリスを助けて本当に悪い奴をぶちのめしたんだから


  • 上巻とは打って変わって、本巻では四面楚歌の状況に陥ったビリーと、彼が命を救った女性との逃避行が描かれる。もちろん逃げるだけではない。ある場面を境に反撃に転じることですべての謎が明らかになる。その間もビリーの執筆は続いており、作中作を通して彼の辿ってきた人生が垣間見える構成だ。“殺し屋”という究極の犯罪者でありながら、正義感の強い男が成り立つ理由がわかる。うまいなあ。
    本作にスーパーナチュラル要素は皆無だが、ある作品の舞台となったホテルの跡地が登場し、ちょっとだけ不穏な空気が漂う。思えば、あの作品の主人公も作家だった。続篇に山荘と絵は出てきたんだったか……?
    本書は「作家デビュー50周年記念」刊行第2弾で、今後連続刊行が予定されているとか。とても楽しみだ。

  • 長くて長くて、正直、早く終われーって思いながら読んでました。(描写が丁寧なんですよね)
    ディカプリオで映画化されるかも??って噂されてるらしいから、とくに最後のところディカプリオで想像しながら読んでた。 せつなかったな

  • 凄腕の殺し屋ビリー・サマーズ。そのビリーが殺し屋を引退することを決め、最後の仕事を請ける。ターゲットを狙うチャンスは一瞬しかなくそのために身分を小説家と偽りその街に馴染もうとする。殺し屋でありながら近所の人たちと穏やかな交流を始め、その楽しさと騙していることの後ろめたさに心痛めていく。この近所の人たちとの日々の描写がとても良い。その生活と殺し屋としての仕事の後の、特に下巻に入ってからはさらに面白くなっていく。殺しの依頼とその裏にあるものとの闘いと途中から守るものができたビリーの生き様がとにかくいい。上下巻で二段組のボリュームだけど引き込まれてどんどん進んでいく。現時点で今年のベスト。

  • 【キング史上最も美しいラストに涙せよ】予測不能な展開がビリーと読者を待ち受け、涙なくして読めぬ結末が訪れる。帝王最高の犯罪小説にして、その物語愛が横溢する大傑作!

  • アリスが登場してから格段に面白くなった。

  • 夕日に包まれるトウモロコシ畑で、ビリーとアリスが会話する場面の描写はとても美しく、言葉は切ない。邦訳にあたり、なぜ原タイトルがそのまま使われていたのかが分かった。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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