ちょいデキ! (文春新書 591)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 621
感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166605910

感想・レビュー・書評

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  •  サイボウズの社長がてけとーに語る仕事術。
    〈この本に載っている技に、あっと驚くものはありません。しかしながら、意外とできていないことがあるかもしれません。「ほほう、そういうあり方もあるか」と、気軽に読んでいただけたら幸いです〉
     とあるが、まぁ、まさにそんなかんじ。でも、実際この人と同じ事できれば、ものすごく優秀な人になれるんだろうなぁ。たとえば……
    〈私は平日、ほぼ毎日ブログを書いています。ネタを考えて文章にするのは、なかなか大変です。そんなときは、歩きながら「今から三十秒間で明日のブログをしゃべってください」と自分に指示を出して、歩きながらしゃべります。三十秒という制限をつけると、頭が無理矢理回転させられ、意外としゃべれるものです。それを後で、自分で聞き取りながらテキスト化してアップします〉
    〈キッチンタイマーを机の上に常備しておき、集中できないときは三十分にセットします。チッチッチッと針が進む音があると、気持ちが追われて集中力が高まることがあります〉
     いやいや、これは「ちょい」ではなく、デキる人でしょう。
     もひとつ、「話すことをあきらめられますか?」というあたりは、この人のやり方のうちでいちばんコアになっているところではないかと思う。
    〈「このマンションはとてもいいマンションです。ぜひ検討してください」と言われても心は動かないでしょう。なぜなら、いいマンションだと思っているのは、その営業マンであって、相手ではないからです。相手にはいいかどうか、わかりようもありません。ところが、「あなたはどんなマンションをお探しですか。ぜひ見つけさせてください」と言われたら、少しは心が動くかもしれません。言葉が自分主体でなく、相手主体になっていて、誠実な感じがするからです〉
     そうだねぇ。会議で上司の話をずーっと1時間半も聞いていたりした今日は、よけいに身にしみるなぁ。

  • 共感できるところもあり、できないところもあった。

    風邪は天災ではなくて人災であって避けることができるというのは、正しいとは思うけど、ひくときはひくもん!って思ってしまったわたしは、ちょいデキにはなれなそうだ。

  • 159

  • サイボウズの社長でなければ、仕事術というカテゴリーにおいては、特に取り上げられる程の内容ではない。

    後半の「会社というもの」について、「会社は株主のもの」という安直な解を当てはめていないのは良いのだが、そこから説明なく急に大事にすべきは従業員と飛躍してしまう(多分サイボーズの社員の多くは株主なのだろう)のにも違和感あり。

    小飼弾氏がおススメしてなければ読まなかったかな…


  • 参考になるチョイネタをピックアップ。

    気をつけようと思ったこと。
    ・相手の反応を(悪い方向に)拡大解釈していないか。
    ・苦手な相手を避けていないか。
    ・足で情報を稼いでいるか。

    使ってみようと思ったこと。
    ・スマホ(音声入力)で、こまめにメモ(覚えようとしない)

  • 自己啓発
    ビジネス

  • 大仰な目標を持つのではなく出来るところから始めようという主張は実は渡辺美樹の夢手帳と同じである。

    この本の優れているところは親しみやすい口調であるというところと、ちょいと出来ることであるからこそ(おそらく)ちょいとした結果しかもたらさないということを上手くはぐらかしているからである。それが垣間見られるのは前段である著者の経験について語られている箇所だ。そこで語られる逸話には既にその段階で(未熟では会っても)創意工夫をするサイボーズを生み出し成長さえる芽吹きのようなものを感じさせるところがある。


    この手のビジネス書に求められているのはその芽の見出し方と育て方だと思うが、実はそこまで踏み込んでないようにも感じる。しかしながら、その前段までのTIPSとしては有効だ。これらを当たり前のこととしてこなす。話はそれから―ということだろうか。

  • サイボウズを一部上場企業に持ち上げた現社長の成功談であるが、下から目線のちょっとした努力の積み重ねならできるよね?というノリの本。読書に対する姿勢に好感が持てた。ぱらぱらめくって、気になるところだけ読む。気になるところを読めば、それで読書終了。全部読む必要読み終わった。何のために読むのか?読み切ることが目的ではない。

  • #dokusyo #dokusho 若い人向けに書かれた本みたいだけどワテのようなオッサンでも十分参考になります。「給料を誰からもらっているか?」「お客様です!」

  • 【要約】
    ・サイボウズ社の社長(40代前半)による、すごい仕事術ではなくて、ちょっとした工夫でできる仕事術。ライフハック的な要素も。

    【ノート】
    ・「新書がベスト」のオススメ本に出ていたんだが忘れてた。家内が読んでいたので読んでみた。本文でも述べられている通り、構成を工夫したとのことでサラサラッと読める。各項目も短く、読みやすい。

    ・「実は他人を喜ばすことで、いちばん収穫を得ているのは自分なのです。」(P81)

    ・「自分にとってイヤな人は、自分を鍛えるトレーニング相手に最適です。」(P123)

    ・松山真之介という人の本紹介を参考にしているとのこと(P150)

    ・背中をもたれかけなければ三半規管への振動が伝わりにくくなり、乗り物酔いしにくくなる。(P193)

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著者プロフィール

サイボウズ株式会社代表取締役社長。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005年4月代表取締役社長に就任(現任)。総務省等における働き方変革プロジェクト外部アドバイザー、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会副会長を歴任。選択的夫婦別姓の実現を目指して、2018年1月、国を提訴(ニュー夫婦別姓訴訟・原告)。
著書に、『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社、2015年)、『「選択的」夫婦別姓──IT経営者が裁判を起こし、考えたこと』(ポプラ社、2021年)など。

「2022年 『選択的夫婦別姓は、なぜ実現しないのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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