巨匠たちのラストコンサート (文春新書 636)

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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166606368

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  • カラヤン、バーンスタイン、ロストロポーヴィチをはじめフルトヴェングラー、トスカニーニ、カラスなどなどの巨匠のラストコンサートがどのようなものであったかをまとめた一冊。演奏家が意図したラストコンサートが実はいかがわしいものだったり、図らずも最後になった、など面白い話がある。

    p.265からの「おわりに」という章で、筆者のラストコンサートについての考察が書かれている。ここも興味深い記述が多い。なかでも以下の部分についてとても共感を覚えるのであった。
    「知る限りにおいて、その後カムバックしないということも含めた上での完璧なファイナルコンサートは、二つしかない。どちらも、テレビであったが、リアルタイムで見た。」

    著者の中川氏は1960年生まれ。同世代である。

著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「カメラジャーナル」「クラシックジャーナル」を創刊し、同誌のほか、ドイツ、アメリカ等の出版社と提携して音楽家や文学者の評伝や写真集などを編集・出版。クラシック音楽、歌舞伎、映画、漫画などの分野で執筆活動を行っている。

「2019年 『阪神タイガース1985-2003』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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