愚の力 (文春新書 718)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166607181

作品紹介・あらすじ

法然聖人が提唱し親鸞聖人が実践した「愚者」という生き方は、わたしたちに多くのヒントを与えてくれる。「愚」をキーワードに、西本願寺24代門主が、わかりやすく説く宗祖・親鸞の教え。本書は、まるで末法の時代の人々のように、不安の日々を暮らす現代人にとっての人生の書である。

感想・レビュー・書評

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  • お墓参りの帰りに買いました。

    日々生きている中で考えない忘れていること、思いつかないこと、浄土真宗、仏教を通して改めて考えてみたいなと思いました。

    ダライ・ラマとの対談もとても興味深かったです。

  • 親鸞聖人の教えがちりばめられている。愚か者になる。あるがままを受け入れる。
    時々自分の行いがどうか気付かせてくれる本である。

  • 現代の問題として取り上げられる事象が、著者が直接対峙した物ではなく、TVや雑誌を通して得た物ばかりだから、それに対する認識や対処法も曖昧・抽象的であるように感じられた。
    著者が意図的に曖昧に表現しているのか、または著者の文章力が足らないために曖昧になっているのかもしれない。
    どちらにしろ、現代をことさら悪い時代であるように触れ回り、人々に罪の意識を植え付け、ブッダのシンプルな教えにちょこちょこ手を入れる辺りに、宗教で食べていく人の生きる知恵を見た気がする。
    それなりの立場にいるのに、問題提起ばかりで、具体的な施策を講じない所から、団塊の世代臭さ、鳩山由紀夫臭さを感じた。
    と、信者ではない僕は罰当たりな感想を持ってしまった。信者の方々向けの本だと思う。
    ダライ・ラマは良かった。

  • 手元に置いて何度も読み返したいと思う。

  • 浄土真宗西本願寺門主が記した仏教入門。
    評者は外部のことに振り回され、すかすかの一日を生きていることがストレスの種で、大谷氏のように内側を観ていく覚悟に憧れる。

    すごいなーと感心してばかりもいられない、自分にとっての優先順位を考えさせられる一冊。

  •  親鸞の生き方とことば。ダライ・ラマ14世との対談がおもしろかった。

    (ご住職から頂いた本)

  • [ 内容 ]
    法然聖人が提唱し親鸞聖人が実践した「愚者」という生き方は、わたしたちに多くのヒントを与えてくれる。
    「愚」をキーワードに、西本願寺24代門主が、わかりやすく説く宗祖・親鸞の教え。
    本書は、まるで末法の時代の人々のように、不安の日々を暮らす現代人にとっての人生の書である。

    [ 目次 ]
    第1章 不安の時代を生きる-生死の苦海ほとりなし
    第2章 私はいただきもの-世々生々の父母・兄弟なり
    第3章 人間は死ぬものだ-往き易くして人なし
    第4章 親鸞聖人の生き方-悲しきかな愚禿鸞
    第5章 末通らぬ者として-おのれが能を思量せよ
    第6章 愚者になる-小慈小悲もなき身にて
    終章 ダライ・ラマ十四世との対話-仏教とは何か

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    [ 参考となる書評 ]

  • <印象に残った点>
    ・「平成業成」という考え方・・・往生は普段から決まっている。死ぬ間際に往生が決まるわけではない。

  • 真宗の本願寺派門主による現代人への所感と真宗の紹介。
    「末通らない」というキーワードはユニークかつ、よいかもしれない。
    思い通りにならないし、できない、がその上の立ち向かい方はどうあるべきか。

    ダライラマとの対談があるけれど、
    より積極的でラジカルなダライラマを自分の言葉で
    収めようとする著者のやり取りがなんとも言えない味わい。
    かくて末通らぬもの。

  • オノレを過信せず感謝して生きようというところか。

    良いことを言っていると思うが、そのままやれるとは思えない。
    ただ、自分の手の届く範囲でできることをやっていれば、それなりにヨシと認めてくれそうな視点で、安心感が持てる。

    こうしなければダメ、価値がない、と言われちゃうと反発するからね。

    迷いがあるときは、いろんな人の意見を聞くと良いと思うけど、そのうちの一つに入れると、選択が穏やかになりそうな一冊です。

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著者プロフィール

西本願寺前門主

「2015年 『人生は価値ある一瞬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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