日本人はなぜ株で損するのか? (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784166608409

作品紹介・あらすじ

日本株5000億円を運用してきた投資界のカリスマが長年培ってきた株投資術。金融分野だけでなく豊富な社会科学を駆使する独自のノウハウを惜しみなく伝授する。学生、投資家、ビジネスパーソン必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 深い本。もはや哲学です。これを読んで、投資で儲けられるとかじゃなく、視座を学ぶ本。

  • 投資技術
    ノートの取り方
    思考方法:著書の紹介

    講義の形態なので平易で分かりやすい

  • 著名なファンドマネージャー(らしい)著者による大学での講義をベースにまとめたれた書。日本人はお金に対する学習が少ない上、"今"を重視した短期の投機志向で、長期で考える投資に向いていない、という。
    お金の感覚があまりに鈍すぎるため、勉強のために手に取る。読んでみると、典型的日本人なんだなぁ~(^o^;A

  • 京大講義記録。アクティブ運用とパッシブ運用。「情報の処理」としての情報整理術、タグ付け。株要素(原理の過小評価/原理の課題評価/内的否定/外的否定)。本質としての日本人の投資適正。

  • タイトルはちょっと違うような気がするが、ファンドマネージャーとして大成した著者がどのように普段から情報を整理し、どのような切り口を重要視しているかが書かれていて非常に面白かった。
    テクニックに頼るわけではなく、徹底的に情報の整理を自分の切り口で行い続けたという事実が新鮮。
    また、切り口の背景に哲学的思想も多く含まれており、そこがまた深みを感じさせるところである。金融といえば金融知識に偏りがちだが、こういった物事の本質に迫る姿勢や切り口を持ち合わせる姿勢こそがエッジとなって効いてくるのだと心底感心した。

  • かつて5000億円動かしていたファンドマネージャーが書いた本。実体験に基づいて書かれているため重みがある。日本人は「今」しか考えない人種だから株で損をしてしまうという内容である。

  • この手のタイトルにはそろそろ飽きが来たのですが・・(出版社の問題かな

    学生にオススメの内容

  • 非常にインパクトを与えられた本。特に参考になったのが、新聞スクラップの分類方法。最初は半信半疑でマネしてみたが、著者のスクラップ方法を実践してから早1ヶ月、新聞の知識を非常に体系だてて整理できるようになった。経済のみならず、世の中の動向整理、分析、予測の面白さを教えてくれた本。

  • 難しい内容なのですが、話し言葉で書かれているので読みやすいです。

  • 新刊で店頭に並んだときに買うかどうか迷って、結局買わなかった本。しかし、著者のペンネームが波多野聖と知り、早速購入。抜群に面白い、読ませる小説を書くということは、著者自身が魅力的な人物であることと同値である。本書はこのことをよく物語っている。投資スタンスを決定するための情報整理などというhow toには全く興味がないが、投資に対してどういう考えで臨んでいたのかという「切り口」は興味がある。そして興味深い内容だった。著者は一言で言えば、プチ・ジョージ・ソロスである。歴史や哲学、思想を投資という活動に応用しているからだ。そして実績がプチだ。
    本書は投資についての説明に始まり、徐々にその根本部分に掘り進んでいくので、読み始めよりも中盤、後半のほうがずっとわくわくする。そして、最後の梅棹忠夫の引用がふるっている。「学問は最高の道楽だ」、そのとおりだ。

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著者プロフィール

ふじわら・のりゆき/1959年、大阪府生まれ。一橋大学卒業後、農林中央金庫、クレディ・スイス、日興アセットマネジメントなどで累計5000億円以上の日本株運用を担当。
カリスマ・ファンドマネージャーとして、日興アセット時代には日本人として初となる個人名を関した「藤原ファンド」を主催した。
現在は作家として活動中。小説家としては波多野聖の名前で『銭の戦争』シリーズ、『疑獄 小説・帝人事件』などを執筆。藤原敬之名では『日本人はなぜ株で損するのか?』(文春新書)が話題に。現在は『週刊現代』誌上で「カネ学入門」を連載中。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの非常勤講師もつとめる。

「2013年 『カネ学入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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