- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166611171
感想・レビュー・書評
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これを読んだ感想として、気にし過ぎるより楽観的に生きる方が健康で長生きできるよ、というところか。国家の政策として健康診断が義務化され、我々も特段疑問に思わないできているが、健康診断により長生き出来ているか調べると、殆ど変わらないか、一部の症例によってはむしろ死を早めていると思われるという。健康診断は受けない様にしましょうとのこと。特にガン治療はやれば死を早めると。国や医療業界をあげて金儲けだけなんだと。著者が議論を吹っかけると相手は皆逃げるのも間接的証拠だとも。私としては悪いところは早期に発見して対策を打つ態度はむしろ進めてもらいたい気持ちなんだが、ホントに健康診断ってダメなのかね?。ホントならばこの著者の諫言を業界の方々は受け容れて、真の国民の健康の為に如何なることをすべきであるか改善していって欲しいと思いました。
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近藤さんはこれまでも健康診断を受けるなということを別の著書で書いているが、本書はそれを全面的に展開したもの。それは、どのがんについても、罹病率は上がっているのに、死亡率は上がるどころかむしろ下がっているからだ。それは前立腺がんだけでなく、どのがんについても言えることで、なぜ罹病率があがっているかと言えば検診でみつかるからである。みつかると再検査はもちろん生検というものを受けさせられることがある。体の細胞の一部をとって調べることである。(ぼくもそうさせられそうになったことがあるが逃げた)。しかし、これはやはり体を痛めつけることになるし、場合によっては死に至る場合もあるそうだ。近藤理論では、がんには本物のがんとにせもののがん(がんもどき)があって、本物のがんは見つかった時点ですでに転移している。にせもののがんは転移しないから、どちらも切っても切らなくても結果は同じということになる。手術がうまくいったというのは後者のケースである。そうなると、結局検査をしても、せいぜい再検査の恐怖におののき、再検査ではからだを痛めつけられるだけでよいことは一つもないというわけだ。ただし、近藤さんは検査は受けるなと言っているのでなく、調子がおかしくなったら病院にいきなさい。そうでなく、調子よく暮らしているのにわざわざ検査を受けることはないと主張しているのである。もっともである。ただ、日本では法律があって、検査は受けないと罰せられる(どんな?)ことになっている。職場によってはそんなことをしなくていいというところもあるそうだがまれで、たいていは受けないといけないし、昇級にかかわるというところもある。現にぼくの知り合いで、市からの通知を受け検査で前立腺がんがみつかり手術した人もいるし(ぼくは反対したけど)、職場の検査で肺がんがみつかり手術した人もいる。肺がんがみつかった人はまったく自覚症状がなかったのに片肺をとってしまって、日常生活にも不便をきたすようになった。もう一人などは亡くなる数ヶ月前までわからず、見つかったときは余命数ヶ月だったが、見つからまで山にも登っていた。世には早期発見早期治療の風潮が蔓延しているが、はたしてそれは人間を幸せにしているのだろうか。本書では最後にどうやって検診から逃れるかの具体的な方法まで紹介している。ぼくもレントゲンは被爆がいやという理由でことわっている。
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ショックです。
自分はこの本の通りです。会社の検診で再検査になり胃がんが判明。全摘出し、一年間の抗がん剤。これは震災と同じ2011年の話。今はもう?寛解しました・・・・・・。今でも食事ごのつまりに苦しんでいます。もどしてます。食べることに憶病になっています。自己責任ですが・・・・・。
手術を受けていなかったら今はどうなっていたのか?改めて考え込んじゃってます(考えてもしょうがないのだけど) -
近藤氏の現代日本医療批判の総決算のような気がする。同様の告発はあちらこちらから出始めている。それほどにひどいということか、また転換点でもあるのだろうか。
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【「健診大国ニッポン」の大いなる過ち】職場で強制される健診。だが統計的に効果はなく、欧米には存在しない。むしろ過剰な医療介入を生み、寿命を縮めることを明かす。