日本の伸びしろ 悲観を成長に変える思考力 (文春新書 1380)
- 文藝春秋 (2022年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166613809
作品紹介・あらすじ
日本は衰退している、多くの課題を抱えて打開策が打てなくなっている、と考えている人は多いでしょう。たしかに人口減少、一人当たりGDPの低下、生産性の低さ、向上しない女性の地位など、先行きに不安を感じさせることばかりです。しかし、これらの課題の中にこそ、「日本の伸びしろ」がある。それが出口流の「逆転の発想」です。
資源のない日本が豊かであり続けるためには、モノと人と情報を活発に動かしていくほかありません。本書では、具体的な課題を「伸びしろ」に変える方策を提示します。本書の執筆過程で、脳出血に見舞われた出口さんは、一年のリハビリを経て、学長の職務に復帰しました。本書は復帰後初の日本社会への提言でもあります。
感想・レビュー・書評
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「出口先生の理想」ということで承りました。
私が反論することはありませんが
熱くなることもありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
勝手に私がメンターとして仰いでいる出口治明さんの著書です。
ここでいう「伸びしろ」というのはいわゆる「解決可能な課題」ということになるのですが、この本の中で私が特に感銘をうけているのは「働き方を変えれば生産性は上がる」の章です。
日本の労働生産性は低い、というのはこれまでも言われ続けていることですが、心あるワーカーは生産性を上げ、プライベートも充実させたいのです。そして、その方法はすでに言われている通り、会議であれば「無駄な会議を減らす仕掛けを考える」「会議時には事前に資料に目を通し、通さずに来た人は即刻退出させる」など、解決策が見つかっています。
私も「発表者は事前に資料を配布する、参加者はそれを必ず読む」というのをルール化するだけで生産性は格段に上がるのではないかと思いますが、残念ながら得てしてポジションの高い人は自分で資料を読み込む能力が低い人も多く、「自分で読んでも頭に入らないから人に読んでほしい」と感じるようで…。
とはいえ、今できることとして、自分が影響を及ぼせる範囲でスタッフに生産性の高い仕事をしてもらいとは思いますし、そういった意味で反面教師にできる人は反面教師とし、出口さんの言葉の意味もまた考えていきたいと思います。
また、この本はコンパクトにまとめられていますが、さらに多くの課題について深堀りし、頭を動かしたい方は、同じく出口さんの「自分の頭で考える日本の論点 (幻冬舎新書)」もお勧めです。 -
悲観を成長に変える思考力で、日本の将来についてプラス思考で捉え、絶望せずに現在の日本が抱える問題・課題を解決するというのは大切な考え方だと思います。
移民に関しても個人的には著者の考え方に近いです。 -
政治、政治家、選挙、投票する人達が、変わらないので、変わりようがない。国民を成長させないように、してきたから。どうにもならない。
自分の意見、考えがある人が少ない。 -
少子化、経済の停滞、膨らむ国の借金・・。この国の行く末はなかなかタイヘンであると漠然と認識していた折、本書に出会う。著者の莫大な知識に基づいたポジティブ思考に明るくさせられる。働き方に関する章では、自己反省しきり。昭和の働き方を改めて、生産性を上げるべく頑張ろう。
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多様な人材、突き抜けた人材、留学生の誘致、女性の活躍、年金改革、議員制度・選挙改革など、全体の改革を実施できれば、日本の可能性は上がると感じさせる内容である。
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行動していがなければ何も始まらないとみんなが思わなければ何も変わらないから行動するのみですね。
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最大の伸びしろは選挙にあり。
世襲議員、無能な政治家の高収入、まやかし的な高学力主義が日本の成長に歯止めをかけているのかもしれません。