ムツゴロウの博物志 (文春文庫 108-3)

著者 :
  • 文藝春秋
3.44
  • (1)
  • (3)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167108038

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 初出は1970年、文庫奥付は1975年。Wikの略歴を見ると、まだ北海道の動物王国に移住する前のエッセイだ。ここからムツゴロウを冠したエッセイがシリーズ化されていく。学生時代、会社員時代の回想部分は研究者の匂いがするが、他の部分はやがて開設する動物王国の基礎となるような、生物へのあくなき愛情があふれてくる。特に犬の出産に付き添う部分は感動的だ。愛娘の成長(性徴)では、その冷静な生物に対する態度がなくなってアタフタする姿が微笑ましい。著者が少年時代を過ごした北満記も良かった。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1935年、福岡県生まれ。「ムツゴロウさん」の愛称で親しまれる。その純真無垢にして豊かな感性での動物・自然とのかかわりは大きな支持を得ている。1968年、「われら動物みな兄弟」で、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。1977年、環境の文学で菊池寛賞受賞。2008年、『ムツゴロウの東京物語』(柏艪舎)を出版。

「2009年 『ムツゴロウのニッポン物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

畑正憲の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×