青嵐の馬 (文春文庫 み 22-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167165024

感想・レビュー・書評

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  • 思いっきり史実をベースにしたものか、それとも伝奇と言えるくらい遠いのか、どちらかの方が良い。どうもこの手の「実はこれが隠れた歴史です」的な解釈は苦手です。物語に入り込める前に拒否反応を起こしてしまう。物語が良いとか悪いとか、それ以前の私の性格上の問題でしょう。
    もう一つ、プロットを錯綜させ過ぎです。なんだかご都合主義です。伝奇まで行けばそれが許せてしまうのですが、なまじ史実のような書き方なので、凄く気になってしまいました

  • 2015/06/17購入
    2015/07/01読み始め
    2015/07/08読了

  • 『のぼうの城』という小説がおもしろかったが、この文庫に収められた3つの中編のうち、まんなかの1つが同じ忍城攻防にまつわる物語。
    忍城の武芸に長じたお姫様、甲斐姫が主人公。
    『のぼうの城』がおもしろかったので読んでみた。
    しかし、読んでみたら、他の二篇もおもしろかった。
    信長、秀吉、家康、それぞれの時代に生きた、個性豊かで、どことなく反逆精神の漂う3人の主人公が魅力的だった。

    それと、それぞれのタイトルがいい。

    甲斐姫の話は、『紅蓮の狼』。
    ほかに、『白日の鹿』。
    表題作の『青嵐の馬』。
    どれもいい。
    とくに、青嵐。
    青嵐って、好きな言葉だなあ。

    宮本さんの本、他のも読んでみようかな。

  • 織田信行の側近津田八弥を殺された妻勝子の仇討ち、忍城主氏長の娘甲斐姫、表題の家康の甥保科久太郎の生い立ちに秘められた謎の三話が掲載されています。甲斐姫というか忍城の話が読みたくて手に取ったのですが、忍城水攻めについてはあっさりちょろっと書かれるに留まり、メインは浜田兄弟の謀反でした。そして意外な人物が登場します。三楽斎のじいさまが大活躍。個人的には好きでした。大叔父 もナイスファイトです。太夫の辺りで甲斐姫の戦後を思うとこんな感じで良かったのかもしれんとも。「水の城」、「戦国城塞傳」。「のぼうの城」と忍城話はありますが、多分この中で 一番氏長さまに手厳しいのかもしれんよ、これ。あ、でも、ラスト付近でなんとか面目躍如してましたがね。

  • 初版本

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著者プロフィール

1955年静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に。95年、『剣豪将軍義輝』で、一躍脚光を浴びる。おもな代表作は『海王』『ふたり道三』『夏雲あがれ』『家康、死す』『風魔』『陣借り平助』など。『乱丸』で2015年第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。近著に『天離り果つる国』がある。

「2023年 『義輝異聞 将軍の星 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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